平尾 聡秀

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Hirao, Toshihide

講師(フォレストGX/DX協創センター・秩父演習林 併任/森林圏生態学研究室)
専門分野:多様性生物学・森林生態学

プロフィール
1980年東京都生まれ。2008年北海道大学大学院環境科学院博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、東京大学特任助教・助教を経て、2012年より現職。
森林の生物多様性や生物間相互作用の成り立ち、その生態系機能について研究しています。特に、大きな環境変動イベントに着目して、森林の生物多様性や生態系機能にどのような変化が生じるのかを一般的に理解することを目標にしています。そして、得られた知見を森林の動植物や生態系サービスの保全に役立てていきたいと考えています。

詳しくは平尾研究室ウェブサイトをご覧下さい。


★現在の主要な研究テーマ
「ニホンジカによる植生衰退が森林の生態系機能に及ぼす影響」
「森林の植物-土壌フィードバックにおける土壌微生物の機能」
「森林の送粉ネットワーク構造が植物の繁殖成功に果たす役割」
「野生動物の増加が人獣共通感染症の潜在リスクに及ぼす影響」
「人間社会と野生動物の軋轢緩和に向けた生息地管理の提案」

★研究業績
researchmap

    ★学位および賞
    博士(環境科学)北海道大学(2008年3月)
    "Patterns and processes of insect community assembly in cool-temperate deciduous forest"

    ★学会活動
    日本森林学会・日本生態学会・日本微生物生態学会

    ★教育活動
    ●教養学部
    全学体験ゼミナール「春の奥秩父を巡る」「秋の奥秩父を巡る」「森に学ぶ」
    ●農学部
    「森林生態圏管理学」「森林実習」
    ●大学院
    「森林圏生物動態学」「森林圏生態学」

    ★ひとこと
    土壌中の微生物から、林床の植物や哺乳類、林冠の昆虫や鳥類まで、森林には多様な生物が生息し、生物同士のかかわり合いから複雑な相互作用ネットワークが成立しています。陸域の生物種の多くが森林に依存していると言われており、森林の生物多様性や生物間相互作用について知ることは、地球上の多様な生物を保全し、その生態系機能を理解することにつながります。現在は、原生的な自然環境の残る奥秩父山地や、東日本の山岳地域を主なフィールドに、野外調査・野外実験・ゲノム解析・統計モデリングなど多面的なアプローチを用いて、森林の生物多様性や生物間相互作用に関する研究を進めています。多様な生物の世界に興味のある人、自然環境や野生動物の問題に関心のある人、山歩きが好きな人、森の生き物たちを一緒に研究しませんか。