国際

 演習林は、アジアの大学演習林の先導的役割を果たしつつ、教育・研究に主眼をおいた国際化を推進し、森林生態系の持続的管理で主導的役割を担っていくため、さまざまな国外機関との授業の相互提供、学生や研究者の受け入れ、共同研究、大学演習林間ネットワークの構築を進めています。また、演習林が蓄積してきた長期データや、データを使った研究成果を世界に発信するための取り組みを進めています。

 アジアにおいては、ソウル大学校国立台湾大学とともにアジア大学演習林コンソーシアムを形成し、カセサート大学(タイ)・マレーシアサバ大学(マレーシア)・海南大学(中国)・ガジャマダ大学(インドネシア)・スリジャヤワルダナプラ大学(スリランカ)にネットワークを拡大しながら共同研究を推進しています。このネットワーク形成は、2016 年度以来、日本学術振興会研究拠点形成事業(B. アジア・アフリカ学術基盤形成型)に採択されています。

 アジア以外では、国際森林研究機関連合(IUFRO)の活動に対して積極的に貢献し、世界中の森林研究機関と連携しながら、アジア域外の大学演習林ネットワークに関する情報の収集・交換に努め、必要に応じてこれらのネットワークのシンポジウムなどにも参加しています。

 すでに交流協定を締結している大学や研究機関と積極的に交流を進めるとともに、将来的に交流の発展が見込める様々な国外機関との新たな交流締結を進めています。

アジアにおける森林研究のネットワーク化