森林圏生物機能生態学研究室

森林圏生物機能生態学研究室では、ミクロからマクロまで、ラボワークからフィールドワークまで多様なアプローチを駆使して、森林に生息する生物の生態や機能について、基礎から応用まで総合的・学際的に研究します。森林生物の生態や機能を解明することによって、健全な森林を目指した管理技術への応用を図るとともに、環境変動への生物や生態系の応答の解明と対策、生物多様性の保全、病虫獣害の管理、有用生物資源の探索・利用技術の開発などを通して、直接的・間接的に人間社会へ貢献することを目指します。

主な研究テーマ

  • 長期生態系観測プロットにおける天然林の動態解明
  • 森林昆虫・動物の個体群動態と生物間相互作用
  • 森林における野生動物や害虫の管理および、種多様性の決定機構
  • 気候変動の緩和を目指した樹木の適応ゲノミクス
  • シカによる植生衰退が森林の生物多様性と生態系機能に及ぼす影響の解明
  • 遺伝子解析を用いた森林植物の開花特性の解明
  • 天然更新に及ぼす樹木寄生菌類の影響
  • 苗畑病害の病原性と発生環境の解明に基づく育苗システムの改良
  • 樹木が病虫害抵抗性を獲得する生理学的メカニズムの解明
  • 植食者と共存する植物の生理生態的特性の解明
  • 特徴的な二次代謝成分を産生する植物の利活用法の検討
  • 生立木の腐朽被害と非破壊診断技術の開発
  • 森林樹木における地上部・地下部の生産メカニズム
シカの影響を排除するために設置した防鹿柵
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ナラ枯れ被害の状況とカシノナガキクイムシ
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葉食性昆虫ブナアオシャチホコの大発生
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風による撹乱と更新が繰り返されて維持される縞枯れ現象
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高所作業車を用いたトドマツの球果計測
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倒木上に発生したエゾマツ実生の追跡調査
病気の葉からの病原菌の分離
アスベスト鉱山跡地の緑化への取組み
木材腐朽の診断技術開発
機器分析による有用成分の探索

スタッフ