研究室
森林生物の個体、集団レベルの生命現象を主な研究対象とします。森林に生活する生物種の生活史、個体群動態、群集構造、種間関係、生物間相互作用などを広大な演習林のフィールドを駆使して探求し、その結果から生物多様性の維持、野生生物の適切な管理など個別技術を提案するとともに、森林生態系全体の持続的維持のために必要な、生態学的管理の具体的手法とその評価手法を構築します。
森林生物の生命現象を研究対象とし、生物機能面からその探求を行います。多様なフィールド環境において、様々な生物的・非生物的要因に対して発現する生物機能を、個体、器官、組織、細胞、遺伝子、分子といった様々なレベルで解析しメカニズムを明らかにするとともに、森林の保護、再生、持続的管理、利用等に活用することを目標としています。このために、樹木と微生物、特に病原菌との相互作用、樹木の環境ストレス耐性、森林遺伝子資源の利活用等の課題に取り組んでいます。
森林生態系から人間社会までを一つの系として捉え、社会に資する森林を維持・管理していくために必要な情報を実際のフィールドから収集し分析します。森林内での情報の収集や情報伝達に関わる技術の開発を行うだけでなく、社会制度への応用や経済的効果についても検討し、総合的に森林生態系と人間社会との関わりを探求します。
森林資源の持続的な管理、森林における水循環、森林・水・人間の関係を主な研究対象としています。利用可能な森林資源・水資源の量や利用状況の変化を明らかにし、森林資源・ 水資源・陸域生態系を調和的に管理・育成・保全する手法の確立と社会実装を目指しています。