研究

樹芸研究所

研究の概要

樹芸研究所では、内外の特用樹種に関する造林学的基礎研究を中心に各種の試験研究を行ってきています。これまでに、油ろう・香料・薬料・タンニンなどの原料生産のための樹種について、造林特性の評価を行ってきました。また、世界的に重要な課題となっている、熱帯林再生に関する研究にも積極的に取り組んでいます。

①暖温帯林の環境保全的な森林管理手法の開発に関する研究
青野研究林においては、暖温帯下部の代表的な森林植生を持つシイ・カシの茂る天然生林が半分の面積を占めます。森林群集の動態を解明するため、長期生態系プロットを設置し、照葉樹の優占する二次林の動態調査を行っています。また、二次林の管理手法について検討するため過去に伐採された森林の林分構造、種の多様性、更新に関する研究を行っています。

②熱帯林再生に関する研究
熱帯産アカシア属樹木の組織培養による増殖やフタバガキ科樹木の導入育成、組織培養による増殖など、造林学・樹木生理学に関する基礎的研究を実施するとともに、学生などの他に所属する研究者の熱帯樹木研究へのサポートにも重点を置いています。

③その他の研究
温室では、熱帯・亜熱帯産特用樹木の増殖試験を随時行っており、増殖率の向上のため様々な手法で試みています。一方、青野研究林においては、内外の導入樹種の人工造林に関する研究が実施されています。その内、ユーカリ属樹木はこれまでに暖温帯で栽培可能なものを選抜するため現地適応試験を行い、現在は優良木の選抜が出来、その試験地の造成を進めています。また、クスノキ、アブラギリなど各種特用樹木の研究のため、試験データの解析・評価を行い新たな樹種の導入・試験地の造成を進めています。

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アカシア・アウリカリフォルミスの組織培養苗

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フタバガキ科樹木の育苗