研究

秩父演習林

研究の概要

本演習林には、山地帯から亜高山帯にいたる標高差の大きな地域に人工林、二次林、天然林の3タイプの森林が広がっています。こうした森林を多様化する目的にあわせて的確に利用していくためには、様々な生物や無生物が関わる森林のダイナミクスを明らかにし、その知識のもとに適切な管理方法や育林、生産、利用の方法を定めていく必要があります。本演習林では森林の育成、利用、管理のための様々な研究が行われています。

①森林生態系のダイナミクスの解明
本演習林の中心的な研究課題である「森林生態系のダイナミクスの解明」を目的として多くの研究が行われています。1994年に標高1,150~1,350mの入川林道終点付近に設置された16haの面積を持つ長期大面積プロットや演習林内の様々なタイプの森林に設置されている定期測定試験地、間伐試験地等の長期測定試験地は、こうした研究にとって基礎的資料を得るために大変重要なものとなっています。

②森林資源・環境の高度利用技術開発
森林から得られる木材などの資源を有効に活用するための造林、育林、生産、搬出等に関わる技術開発が行われています。また、特に近年増えているシカやクマなどの野生動物による樹木への被害を防ぐための研究は重要な課題のひとつです。

③森林・林業教育のための技術開発
調査や日常の業務で得られた様々な情報、データのデジタル化を進め、教育研究をサポートするための様々な技術開発を行っています。特に、森林についての視覚的、聴覚的な情報を、インターネットを通じて誰でも利用できるようにするサイバーフォレストの開発整備を進めています。

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森林映像記録ロボット

観察鉄塔の上には天然林樹冠部の映像を記録するロボットカメラが設置されています。

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ブナ林
秩父山地を含む太平洋側のブナ林はブナの純林を形成することは稀で、各種の広葉樹や針葉樹を交えた多様性の高いブナ林を形成します。