【研究紹介】クマ剥ぎの瞬間を動画撮影に成功

石橋 整司(森林圏生態社会学研究室/企画部 教授)
2013年9月17日


撮影条件

撮影日:2013年6月27日
場所:秩父演習林31林班
樹種:スギ(胸高直径約40cm)
カメラ:Bushnell
設定撮影時間:1分間
設定撮影間隔:5秒間


結果

2013/06/27 23:02:28
左手横からクマがよってきて歯と爪を使って一気に樹皮を剥ぐ。樹皮を剥ぐと即座に樹皮の下に鼻を突っ込み形成層部分を食べている。食べ方は下顎の歯で下から上にこそげ取ったあと(このときに木部表面に歯形が残ると思われる)舌で数回なめているように見える。

2013/06/27 23:03:39
下方から上方へと食べる位置を変えつつ継続して食べている。邪魔な樹皮を手で押さえたりかなり器用に摂食している。

2013/06/27 23:04:51
向かって左側に樹皮を剥きながら食べる範囲を広げている。樹皮を剥ぐ際には歯と爪を使っている。

2013/06/27 23:06:04
さらに食べる範囲を広げほぼ樹体の向こう側に移動している。

2013/06/27 23:08:17
食べ終わって右手手前に去って行くクマが最初に写っている。食べ初めから去って行くまでの時間はほぼ5分50秒ほどである。実際に食べ終わるのはこの動画が撮影される少し前と考えられるので5分から5分半ほどで1本のスギへのアタックは終わっている。