出版物

ナラ枯れと身近な森の管理

ナラ枯れと身近な森の管理

東京大学演習林生態水文学研究所ブックレット・シリーズ4
税込1,060円 A5判 94ページ 2012年3月発行

田中 延亮・山本 清龍 編集

2011年1月に、生態水文学研究所の研究林のある犬山市において、身近な森で起きているナラ枯れとその管理について議論するためのシンポジウムを開催しました。本書は、そのシンポジウムでの講演や議論の記録を元に構成しています。

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わたしたちの身近にある森林や公園のナラの大木が枯れる現象(ナラ枯れ)が目立って見られるようになりました。日本各地に7つある東京大学の演習林のうち、最初にナラ枯れ被害が深刻化したのが、愛知県にある生態水文学研究所(2011年6月に名称変更。旧・愛知演習林)でした。そのようなことから、2011年1月に、生態水文学研究所の研究林のある犬山市において、ナラ枯れ研究の第一人者である東京大学の鎌田直人教授をお招きして、ナラ枯れの研究により得られた科学的知見を紹介していただいた上で、市民・行政・大学の三者が一同に会して、身近な森で起きているナラ枯れとその管理について議論するためのシンポジウムが開催されました。本書はそのシンポジウムでの講演や議論の記録です。本書を通して、「ナラ枯れ」そのものへの理解を深めていただくことはもちろんのこと、いろいろな立場の人がどのように「ナラ枯れ」を考えているのか、また、本書の「ナラ枯れ」に関する議論を例にして、わたしたちの身近な森を管理してゆくことの難しさを感じていただければ幸いです。

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