谷川鴻介さん・竹内虎輔さんが日本森林学会大会で学生ポスター賞を受賞

第132回日本森林学会大会(2021年3月)において、演習林修士課程2年生の谷川鴻介さんが微生物分野、学部4年生の竹内虎輔さんが遺伝・育種分野で、それぞれ学生ポスター賞を受賞しました。

谷川さんの発表タイトルは「植生衰退が土壌微生物機能の攪乱を介して実生更新に及ぼす履歴効果の解明」です。
秩父演習林の天然林に設置されたシカ柵内外で、植生衰退が土壌微生物の窒素代謝機能に及ぼす影響を調べ、土壌微生物活性と養分動態の変化がその後の植生回復に履歴効果を引き起こすことを明らかにしました。

竹内さんの発表タイトルは「分布境界におけるミネカエデ類の遺伝構造」です。
太平洋側から日本海側にかけて、亜高山に生育するミネカエデ類の集団構造を調べ、形態の分化は見られないものの、日本海側と内陸・太平洋側の間に明確な遺伝的境界が形成されていることを明らかにしました。

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谷川鴻介さん(左)・竹内虎輔さん(右)と受賞ポスター