【教育紹介】演習林における教養教育

※本記事は2023年5月10日発行のニュースレターmorikara1号に掲載されています

東京大学の学部1・2年生は全員、専門課程の進路に進むに先立って、駒場キャンパスで教養学部前期課程に在籍します。入学したての若者に教養教育(リベラル・アーツ教育)として幅広い強靭な知的基盤を提供していることは東大の学部教育最大の特徴といえましょうが、そこでは演習林も多大な貢献をしています。

農学生命科学研究科教員である演習林教員が自主的に開講する主題科目(全学体験ゼミナール等)や総合科目が多数あり、全国に7つある演習林フィールドを活用した体験等を通じて、普段の勉強では得にくい新鮮でリアリティのある内容を提供しています。これらの科目は教養教育の多様な科目群の中でも、受講した1・2年生の進路にも影響を与え、また学友とともに森で過ごした活動が生涯にわたる強い印象を残すような、特色ある教育活動となっていると自負しています。

演習林教員が開催した2022年度の科目(29 科目)

総合科目 森林環境資源学(森の最終形、森とダム、森と癒し)、森の生物学
全学体験ゼミナール 危険生物の知識(春編、秋編)、徹底検証・スギ&ヒノキ~もっと知ろう、木材のこと~、体験して考える森林ガイドボランティアの現在と未来、春の奥秩父を巡る、森に学ぶ(ふらの) 北海道の大地に学ぶ、森に学ぶ SDGs と林業を意識する低山歩きA、伊豆に学ぶ(夏)伊豆編(S1・S2)、東大の別荘『癒しの森』で心も体もリフレッシュ、房総の常緑樹林で森林動態を学ぶ、房総の森と生業(なりわい)を学ぶ、ダムと土砂と海、森の魅力をマッピング~ GPS を使ったオリジナル地図づくり~、森のエネルギーを使いこなす、人の手で作り管理する森林、秋の奥秩父を巡る、雪の森林に学ぶ~北海道演習林、伊豆に学ぶ 竹炭焼き+ 熱帯植物編(①・②)、森に学ぶ SDGs と林業を意識する低山歩きA、森と人を紡ぎ直す感性と技術の方法論
全学自由研究ゼミナール 獣害問題とは何の問題かA、チョコレートはお好き?外来種は?(S・A)、伊豆に学ぶプラス(S・A)、古典落語で知る江戸の自然・文化


左上から時計回りに、北海道演習林・樹芸研究所・千葉演習林・田無演習林