【教育紹介】海外からのインターンの受入れ
※本記事は2024年11月10日発行のニュースレターmorikara4号に掲載されています
「演習林年報」によると、演習林における海外からのインターンシップの学生受入れは、2013年のマレーシアサバ大学に始まり、その後、学生を派遣する国や大学が多様化してきました。最近数年間は、新型コロナウィルス流行による入国制限により受入れが停止していましたが、今年に入ってからは、イタリアのサッサリ大学の学生1名が生態水文学研究所と北海道演習林でそれぞれ1か月間、フランスのÉcole Nationale du Génie et de l'Eau et de l'Environnement de Strasbourg(ENGEES)の学生2名が北海道演習林で3か月間のインターンシップを行いました。彼らは非正規の学生ではありますが、海外学生が東京大学において短期間の職場(研究)体験するための「国際短期プログラム」を利用して各演習林に滞在し、教員、技術職員、研究者、場合によっては学生と共に、短期研究、研究補助、フィールド調査、森林管理業務に取り組みます。
読者の皆さんは、なぜ彼らが演習林でのインターンシップを希望するのかという疑問を持つでしょう。そこで、本記事執筆中にちょうど滞在していたENGEESの2人にお話を聞いてみました。2人によると、ENGEESでは、他研究機関でのインターンシップあるいはENGEESと交流協定を結んだ他大学で1セメスター分の授業を履修することが必須となっており、2人は前者のインターンシップを選択したそうです。インターンシップの滞在先は海外である必要はないということです。そうなると、あえて東京大学の演習林を希望したのはなぜか気になります。この点について聞いてみると、「森林科学や森林管理の現場への興味」に加えて、「アニメ、漫画、アイドル、日本食など日本文化への興味」もあるということでした。今後も、演習林への海外からのインターンシップ希望は続きそうです。
演習林職員の前でフランスの森林・林業について紹介するENGEES からのインターンシップ学生(2024 年7 月31 日、北海道演習林山部事務所講義室にて)