教育への取組み
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教育への取組み
大学院生・卒業研究生の受け入れ
秩父演習林では、所属教員が大学院生・学部生の研究指導を行っています。
豊かな生物相と急峻な地形を含む広大な森林で研究ができます。特に、森林生物群集の多様性や動態、野生生物管理、水文に関わる研究に興味ある学生を歓迎します。
所属教員までお気軽にご相談ください。
実習活動
秩父演習林教員による実習
全学体験ゼミナール(東京大学1,2年生向け)
「森に学ぶ_林業を意識する低山歩きと森林生態系を意識する奥山歩き」・「森に学ぶ_森林・林業を意識する低山歩き」
日本は国土の7割近くが森林に覆われている森林国です。森林の4割は人工林ですので、国土面積の実に1/4が人工林ということになります。それらの森林をどの様に管理すればよいか、あなたは考えてみたことはありますか?
山林のことは林業関係者に任せておけば良いでしょうか?自分は林業分野に就業しないから山林のことは考えなくても良いのでしょうか?人任せ、あるいは誰かの考えに盲従していても、国土はちゃんと守られると信じられますか?
実際に山林に足を運ばなければ見えないことがたくさんあるのは当たり前と思うでしょう。しかし、ただハイキングに出かけたとしても、現状を知ろうという分析力を働かせなければ見過ごしてしまうことがたくさんあります。見える状態になって初めていろいろ感じることができるのだと思います。感じたことを基に考える。考えたことは行動に反映したいものです。
これらの全学体験ゼミナールでは、まず、山の現状や林業について感じられる状態に導きます。次に、感じたことを出発点として思考を巡らせてもらいます。スタートラインに立てたなら、是非次の段階に歩を進めてください。次の段階として以下に紹介する全学自由研究ゼミナールを用意しています。
全学自由研究ゼミナール「日本は林業を放棄してよいのか」・「獣害問題とは何の問題か」
東大生に日本林業の今後の展望を尋ねると、「利益を出せない以上は林業が停滞するのはやむを得ない」という、大人の意見が返ってくることが多いです。ってゆーか、そんな答えしか返ってきません!東大生は、涼しい顔をして大人の意見を言うだけで満足する人が多いと思います。「林業は難しい」という答えは現時点の状況を端的に表わしているという点で、試験の解答としては正解なのでしょう。しかし、そう片づけてしまえば、それで「おしまい」です。そこからはもう何も新しいことが生まれて来そうにありません。
東大生の皆さんには、是非、新しい何かを生み出す原点や原動力になっていただきたい。そのために現状を正しく理解することはとても重要ですが、それだけでは不十分です。感じる・考える・行動する、このサイクルを回し続けることが重要です。体験ゼミで「感じる→考える」を実践したならば、この自由研究ゼミでは「行動する→感じる」を目指しましょう。行動すると次の視点が得られて、新たに感じることが生じるはずです。サイクルが回っていくことをほんの少しでも味わってもらいたい。それがこれらのゼミに込めた思いです。
詳しくはシラバスをご参照ください。
受講にあたっての注意事項等はこちら>>東京大学の主な実習等
- 環境科学フィールドワークⅡ(教養学部)
- バイオマス科学実習(農学部)
- 森林科学実習(農学部)
- 森林土壌学実験(農学部)
- 森林科学基礎実習Ⅲ(農学部)
- 森に学ぶ_林業を意識する低山歩きと森林生態系を意識する奥山歩き(全学体験ゼミナール)
- 森に学ぶ_森林・林業を意識する低山歩き(全学体験ゼミナール)
- 森と人を紡ぎ直す感性と技術の方法論(全学体験ゼミナール)