入林時の注意点
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入林時の注意点
秩父演習林入林時の注意点
秩父演習林の地形は急峻で谷が深く、危険箇所が多くあります。また攻撃性のある動物・有害な植物も生息しております。野外活動の際は必ずヘルメットを着用し、未然に危険を回避してください。入林前に本書を利用して事前に服装等に不備がないか、また、各注意事項について、打合せ、確認を行ってください。
服装、所持品等
- 長袖シャツ、長ズボン、長靴等を着用し、肌の露出を避けてください。
- ヘルメットを着用してください(秩父演習林に貸し出し用ヘルメットがあります)。
- 冬期は防寒対策を万全にし、雨合羽はいつも携帯してください。
- 軍手等を用意してください。
- 荷物はザック等にいれ、両手を自由に使えるようにしてください。
- 山道、森林内には滑りやすい場所があるので十分注意してください。
- 落石に十分注意し、故意に発生させないとともに、落石に気付いた時は周囲に大声で知らせてください。
- 初めての場所では単独行動をしないでください。
- 非常時に備えて、水や食料を準備してください。
- 必要な救急用品を携帯してください。
注意事項
【1.動物】
(1)ハチ
攻撃性が高く最も危険です。近づいても刺激しないでください。襲われた場合には周囲に知らせ、速やかにその場を離れてください。
【※ハチに刺されたら】
- 巣が付近にあることが多いので、早く現場から離れてください。
- ハチの毒針が残っていたら引き抜き、ポイズンリムーバーで毒を吸い出してください。
- 局部を水でよく洗い、抗ヒスタミン軟膏を塗布してください。
- 最低30分は安静にし、息苦しさ、吐き気、めまい等の全身症状が出ないか様子を見てください。
- アナフィラキシーショック(呼吸困難や血圧低下等の全身的な反応)を起こした場合は一刻も早く病院へ運んでください。
(2)クマ(ツキノワグマ)
本州最大級の哺乳類。出会わないように鈴や声で自分の存在を知らせてください(秩父演習林に貸し出し用の鈴があります)。子連れのクマは特に危険です。子グマを見かけたら、速やかにその場を離れてください。
【※クマに出会ったら】
- 距離が離れているときは、静かにその場を去るようにしてください。
- 距離が近いときは、急に動かずクマの様子を見ながら、ゆっくり後退してください。
- 急な動き、背中を見せて逃げる、大声を出す等の行為は非常に危険です。
- 万が一の時はクマ撃退スプレーが有効な場合があります。
- クマの目撃情報がありましたら秩父演習林まで知らせてください。
(3)ダニ
噛まれても痛みはないが感染症の恐れがあります。野外活動後は衣服に付着していないかチェックしてください。
【※ダニに咬まれたら】
- 無理に引き抜かず、速やかに病院で処置を受けてください。
(4)毒ヘビ(マムシ・ヤマカガシ)
刺激しなければ攻撃性はほとんどありません。見つけた場合は刺激しないでください。
【※ヘビに咬まれたら】
- 傷の周囲が腫脹・膨張する場合は毒性を有するヘビに咬まれた可能性が高いため、ポイズンリムーバーを用いて毒素を吸い出してください。
- ショック症状に気を付け、速やかに病院で処置を受けてください。
【2.植物】
- ウルシ類(ツタウルシ、ヤマウルシ、ヌルデ)、イラクサ等、葉に触れるとかぶれが生じるものがあります。葉と皮膚が直接接触しないようにしてください。
- ハシリドコロやマムシグサなど有毒成分が含まれる植物があります。むやみに口に入れたり、触ったりしないでください。
【3.環境】
(1)熱中症
- 暑く風通しの悪い状況下では作業を中止するか、適度な休息を取ってください。
- 水分と塩分を適度に補給してください。
- 通気の良い衣服を着用してください。
- 睡眠不足、二日酔い、疲労など体調不良時には作業を控えてください。
【※熱中症になってしまったら】
- 涼しい風通しのよい場所で安静にし、体を冷やしてください。
- 水分・塩分を補給してください。
- 回復しない場合は速やかに病院で処置を受けてください。
(2)気象
- 悪天時(強風、大雨等)は入林をしないでください。入林後に遭遇した場合は林道等の安全な場所に避難してください。
- 雷の接近を感じたら身に付けている金属類は外して、安全な場所に避難してください。
【4.林道・歩道通行】
- 車両事故防止のため、林道に施錠しています。一般車両の通行は原則禁止、研究利用者の方は条件付きで車両の運行を認めています(詳しくは『車両運転の注意(PDF版)』をご覧ください)。
- 不明瞭な歩道もあります。初めての場所では単独行動を避け、職員の案内・指示に従ってください。
平常時の連絡
毎日17時までに秩父演習林事務所(0494-22-0272・土日祝日は別途指定連絡先)に利用終了の連絡をしてください。利用が17時を超える場合も必ず連絡してください。
緊急連絡等
- 携帯電話の繋がる場所もありますので持参してください。
- 事故が起こった場合は応急処置をした後、秩父演習林事務係に連絡をしてください。
- 救急車が必要な場合は手配をしてください。
- 被災者を動かしたり、自分で歩行できる場合は直接車で病院まで搬送するか、途中で救急車に乗せ替えてください。
- 被災者を動かせない重症の場合は、事故現場まで救急隊員に案内者を付けてください。
地震時(震度5弱以上:大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる揺れ)
- 近くに職員がいる場合は指示に従ってください。
-
職員がいない場合、揺れが収まったら避難場所へ避難してください。
一時:栃本地区(栃本作業所駐車場)、大血川地区(大血川作業所駐車場)
二次:栃本地区(旧上中尾小学校)、大血川地区(旧光岩小学校)
※旧上中尾小学校
栃本作業所から旧140号を秩父市内方面へ向かって3.3㎞ 旧国道沿い右手
※旧光岩小学校(現:光の村養護学校秩父自然学園)
大血川作業所から秩父市内方面へ向かって5.3㎞ 国道140号沿い左手
2013/11/25 東京大学秩父演習林