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これまでの研究会の記録

・第1回研究会(2004年2月16日)の記録              第2回研究会の記録へ

青の革命と水ガバナンス第1回研究会

2004年2月16日(月)10:45-12:30

内容:出席者自己紹介、蔵治の発表、村上雅博先生からの話題提供

会場:(独)日本学術振興会 麹町事務室 会議室 

出席者:

 蔵治光一郎 東京大

 中山幹康 東京農工大

 村上雅博 高知工科大

 金子紫延 千葉大

 山口健介 東京大

 須田あゆみ 京都大

 伊藤一正 褐嚼ン技術研究所

 松本充郎 上智大

 服部 司 外務省

 石森康一郎 国際協力銀行 

 薮並郁子 北海道教育大

 佐藤正幸 名古屋市東京事務所

 村瀬勝彦 国土交通省

 大道公秀 千葉大 

議事:

・出席者自己紹介

・蔵治がレジュメを配布し、プロジェクトの趣旨説明、質疑応答

・村上雅博先生の話題提供と質疑応答 

<話題提供>

●日本のODAの2割が水関連.

技術協力に限れば,水関連は3割を占める.<アメリカも一目おいている.WWF3を京都,日本で開催したのはこのため>

 

●「青の革命」の出発点は「緑のダム」ではない.「水利用の合理化」が背景.

 ■別に今始まった問題ではなく,農業水管理は必要であり,古くから行われてきた.水のリユース.

 ■問題;換算できない水(unaccounted water).

 ■Water Development >>Water Managementへ移行しつつある.

水不足厳しい国ほど移行している(必要に迫られするしかない).

 >>Water Development <<Policy はアクティブだが.

 Water Management <<Policyのフィードバックはあまりなされていない.

 ★本当は,開発>管理>法律は三位一体★.なのに,今は連携が取れていない.

外務省の機関紙「国際資源」で「緑の革命と青の革命」に書いた図.

 ■一人一人のポリシーが重要ともいえる.

 >>水の有効利用という概念も多様にある.例えば井戸堀り.日本のODAも海外で井戸掘りしている(開発).開発だけでなく管理しないといけない.今の状態だと「プロジェクト」のみで「プログラム」だけ.

(以上 文責:金子)

 

<質疑応答の主な論点>

 ・中南米、アフリカはやらなくていいのか

・日本の全河川のデータベースは国土交通省のものと何が違うのか。どう維持されるのか。誰に必要とされているのか。

・ケーススタディを並べていくことが人文社会科学の振興になるのか。

・キーワードを明確にしたらどうか。住民参加促進、法律的視点、経済学的視点(税金など)。

・水の量だけでなくて,水質問題,汚染問題が大切.パラレルに見るべき.

・水源環境税は高知県が最初に採用、四国電力も2億円を村へ寄付

・世界的には、飲み水による感染症で年間200万人が亡くなっていることが大問題

・ラムサール条約に関連して教育、広報などの成功例が多くある.

・不足しているのは,「事例研究」そのものよりも,「その事例研究から何を吸いだせるかということ」

・事例研究について.「広く薄くなっている」「水質・汚染問題を見落としてきた」「事例研究として挙げられているものが比較的多雨地帯に限られている」などコメントがあったが,ケーススタディで終わらせないように,それぞれの地域性を整理したうえで全体を見ればよいのでは.

 

・今後、2ヶ月に1回研究会を開催したい.


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©2004. Research Project on Global Governance of Water.