10月11日(金)から12日(土)にかけて、東京大学北海道演習林創設125周年記念行事を開催しました。
11日の式典は富良野市文化会館サンエーホールで開催され、オンライン参加を含めて約280名の方々にご参加いただきました。
本学の大学院農学生命科学研究科長の挨拶、総長式辞に始まり、林野庁北海道森林管理局長、北海道水産林務部長、富良野市長からご祝辞を、脚本家の倉本聰氏からは当演習林第5代林長である高橋延清とのエピソードを交えたお祝いビデオメッセージを頂戴しました。
つづいて、長年にわたり北海道演習林の木材生産を支えて下さっている地元の木材会社である麓郷木材工業株式会社取締役社長の仲世古氏、相田木材株式会社代表取締役の相田氏に感謝状を贈呈させていただきました。
最後に、当演習林長より謝辞が述べられた後、附属演習林本部林長の挨拶で閉会となりました。
式典後の講演会には、一般参加者を含めて約380名にご参加いただきました。
当演習林の技術専門職員と、記念誌用の写真撮影を担当した地元の写真家である石黒氏より「写真でふり返る、ひも解く、旅する北海道演習林」と題して、北海道演習林の歴史や取り組み、自然に関して講演が行われました。
その後、当演習林と共同研究契約を締結したリュブリャナ大学(スロベニア)のアンドレイ・ボンチーナ教授より、「近自然林業の歴史・現状・展望:スロベニアの教訓」と題して、
択伐を基調とした異齢林管理の過去、現在、未来についてご講演いただきました。両講演ともに、会場からの質問が多数寄せられました。
翌12日の見学会には55名の方々にご参加をいただき、苗木育成や林分施業法を実践している択伐林、ウダイカンバなどの優良広葉樹の管理、直営による製品丸太の生産といった当演習林の取り組みを見学していただき、いずれの現場でも多数の質問やコメントを頂きました。
また、紅葉色づく森の中で、カツラの巨木や湧き水といった演習林ならではの自然景観を楽しんでいただきました。
一連の記念行事は盛況のうちに開催することができました。多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。当演習林にとって125年の歴史を振り返り、これからの未来を展望する貴重な機会となりました。
皆様への感謝の気持ちを忘れず、次なる節目の年へとまた歩みを進めて参ります。今後とも引き続きのご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
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