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    教養学部の全学体験ゼミナール「雪の森林に学ぶ」が行われました

  2024年2月20日から22日の3日間、教養学部の全学体験ゼミナール「雪の森林に学ぶ」が行われました。例年、多数の学生さんに履修希望を出してもらっておりますが、宿舎やバスの収容人数の関係で、選抜せざるを得ないほど人気の高いゼミナールです。今年は、新型コロナ感染拡大前とほぼ同規模の学生26名を迎えることができました。参加学生にとって、本ゼミナールは「科類」を横断した友人関係を構築する良い機会でもあるのです。
 初日、参加学生は、森林資料館の見学や北海道演習林の概要説明を受けたほか、麓郷の白鳥山のフィールドで、冬季の樹木観察や主要樹種の見分け方を学びました。2日目、参加学生は6グループに分かれ、山部の樹木園の裏山で、雪面に残されたエゾシカの痕跡、樹木相、積雪深などのデータを収集し、午後には、エゾシカの行動パターンについて解析して「研究」発表してもらいました。3日目、参加学生は、西達布川の上流域に設置された東郷ダムで、北海道演習林の生態系サービスの一つである地域の基幹産業への水資源供給について解説を受けた後、再度6グループに分かれ、北海道演習林が長年続けてきた持続的木材生産法である「林分施業法」について解説を受けた後、実際の天然林の中から伐倒して収穫する樹木を「選ぶ」という高度な技術を要する「技術者」になっていただき、フィールドで選定結果について理由とともに発表してもらいました。最後は、北海道演習林の技術職員が、高性能林業機械などを用いて樹木の伐倒、枝払い、玉切り、運材作業をするデモを披露してゼミナールが終了しました。とても充実したゼミナールだったようで、参加学生の中からは「北海道を去りたくない」という声も聞かれるほどでした。学生らが宿泊した麓郷のセミナーハウスは、2022年に「東京大学潮田記念基金」の寄附を受けて大改修されたばかりで(https://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/publish/files/news/news099.pdf)、快適な滞在環境も楽しんでいただけたのではないかと思います。

Tanaka, N.



データ(エゾシカの痕跡)収集
データの解析


選木体験
造材作業の見学

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