最近のニュース(平成15年)


☆大学等地域開放事業「マツ枯れ被害を受けた海岸林を学び,造ろう」 開催(4月26日)

 大学等地域開放特別事業「マツ枯れ被害を受けた海岸林を学び,造ろう」が,新居試験地にて2003年4月26日に行われました.内容は,秋にかけた巣箱の観察と,海岸林の再生(アカメガシワの植栽)でした.参加者は子供14名,保護者8名でした.


元気に大きくなるかな?

平成15年度愛知演習林利用者研究集会 開催(5月9日)

 平成15年度愛知演習林利用者研究集会は,例年通り白坂学生宿舎にて,以下のようなスケジュールで行われ,盛会のうちに終了しました.(敬称略)

13:15-13:30 挨拶 芝野博文 愛知演習林長

●セッション1 森林環境と水循環 進行:芝野博文
13:30-13:45 荒木功介 斜面ライシメーターを用いた表面流出の解析 ―石の敷き替えによるストーンマルチ効果の比較―
13:45-14:00 前田賢治 風化花崗岩流域における土層の空間分布の不均質性が流出、土壌水
分の動態に及ぼす影響
14:00-14:15 下倉淳史 森林の回復過程に対応した基底流出低減係数の長期変動追跡による流域貯留量の変化の検討(仮題)
14:15-14:30 蔵治光一郎 白坂南谷小流域における流出特性
14:30-14:45 吉武伸章 白坂南谷小流域における地下水位変動の特徴
14:45-15:00 山本数磨 霧の水平遮断の物理的メカニズムに関する研究

15:00-15:15 休憩

●セッション2 森林流域からの土砂生産他 進行:蔵治光一郎
15:15-15:30 糸数 哲 植生回復程度の異なる山地小流域における降雨流出および土砂流出
15:30-15:45 矢部和弘 風化花崗岩地域からの土砂流出
15:45-16:00 K. B. Karki 水文学的手法による土砂流出の評価 −ネパールと日本における多様な土地利用および森林化された流域に関する事例研究―(芝野発表)
16:00-16:15 Roy C. SIDLE 河道内土砂流送と山腹崩壊の時空間結合性他 (芝野 代理発表)
16:15-16:30 八木久義 易分解性及び難分解性土壌有機物に関する研究

17:00 懇親会


参加者の所属は以下の通りです.

東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻 鈴木雅一・茗荷傑
東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻 K. B. Karki, 下倉淳史
東京農工大学農学部森林環境科学講座 白木克繁・荒木功介・吉武伸章
東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科 矢部和弘・鷹野祥詞・穴原諭
名古屋大学大学院生命農学研究科地域資源管理学講座 太田岳史・糸数哲・前田賢治
名古屋大学地球水循環研究センター 山本数磨
三重大学生物資源学部共生環境学科自然環境システム学講座 八木久義
京都大学防災研究所 Roy C. SIDLE
東京大学愛知演習林職員
 

愛知演習林と犬山市との地域交流に関する協定書の調印式が行われる(5月26日)

 2003年5月26日,犬山市役所において,東大愛知演習林と犬山市との間で,地域交流に関する協定書の調印式が行われました.東大側からは,永田演習林長,丹下研究部長,高橋農学系事務部長,小林農学系学術国際課課長補佐,薬袋附属施設管理室長と芝野愛知演習林長が出席しました.


挨拶をする永田演習林長


協定書にサインをする芝野愛知演習林長と見守る東大側関係者


協定書を手にした芝野愛知演習林長と石田犬山市長

親子森林教室第1回「新緑の森のバードウォッチング」(5月31日)

 平成15年度親子森林教室(全4回)の第1回が,白坂学生宿舎周辺にて2003年5月31日に行われました.あいにく季節外れの台風3号の影響で雨模様の天気となり,森の中に入らずに,お話を聞いて写真を見た後に,巣箱づくりに挑戦しました.参加者は子供19名,保護者18名でした.


愛知演習林長 芝野先生の挨拶


巣箱をつくる材料の板をのこぎりで切ろう


鳥の名前をどれくらい知っている?

演習林交歓会が開催されました(6月7−8日)

 平成15年度演習林交歓会が,愛知演習林の主催で6月7-8日,長野県駒ヶ根市で開催されました.参加者は今年度から新たに参加することとなった大学院生を含め40名でした.2日目はロープウェイで残雪の千畳敷に登ったり,光前寺など観光地めぐりをしました.
 来年度は樹芸研究所が主催の予定です.


集合写真


こういう楽しみ方もありました.


研究部自己紹介.今年から大学院生も参加


事務部自己紹介


2次会です.



早朝のネイチャーゲーム

☆白坂学生宿舎,ADSL使い放題に(6月16日)

 白坂学生宿舎では,利用者向けにADSL回線のサービスを開始しました.ネットワークケーブルは講義室内に引かれており,利用者は誰でも24時間無料で利用できます.ノートパソコン(ネットワークケーブルジャック付き)を持参の上,IP,DNSなどを「自動取得」にしてご利用下さい.
 今後,常設デスクトップPCへの接続,複数台同時利用,無線ADSLなどにサービスを拡張したいと思います.ますます便利になる宿舎の利用をよろしくお願いします(申込方法を参照のこと).

全国演習林LTER若手研究者の会開催(6月16−18日)

 全国演習林LTER若手研究者の会(注)平成15年度第1回会議が,愛知演習林白坂学生宿舎で6月16-18日に開催されました.参加者は北から北海道大学1名,新潟大学1名,東京大学3名(うち2名は愛知演習林),京都大学1名,京都府立大学1名,九州大学2名,崇城大学1名,宮崎大学1名,琉球大学1名の計12名でした.会議では,本会の名称をJERN(Japanese Ecosystem Research Network),長期生態系研究サイトの名称をJaLTER(Japan Long Term Ecological Network)と定めることが決定し,コアリサーチテーマの設定,ベースラインデータの選定とデータベースの標準化,ネットワークオフィスの立ち上げなどについて,実務的な議論がなされました.会場にはADSLによる高速インターネット接続サービスが提供され,世界中の情報をスクリーンに映し出して効果的な議論が行われました.
 17日には,雨天の中愛知演習林の見学が行われ,70年以上の歴史のある量水堰堤や,50年近い歴史のある空間スケールの異なる流域での流出量観測,地下水観測などの施設を見学し,日本では他に例のない超長期の観測システムの充実ぶりに驚きの声があがりました.また,今なお100年前の面影を今でも残しているはげ山の尾根を歩きました.
 第2回は新潟大学佐渡演習林にて10〜11月に開催の予定です.

注)全国演習林LTER若手研究者の会とは,生態系における空間スケールの大きい現象,時間スケールの長い現象を研究するためのサイトとして大学演習林を活用する可能性を探り,アメリカのLTER(Long Term Ecological Research)プログラムに対抗できる研究者,研究サイトのネットワークを構築することを目的として,新潟大学の本間航介助教授,北海道大学の柴田英昭助教授,総合地球環境学研究所の中静透教授を発起人として2002年4月に結成された自由団体です.東京大学からは演習林教官の他,農学生命科学研究科,新領域創成科学研究科の先生が参加されています.


ADSLサービスを駆使した会議

☆品野中学校の生徒が総合学習で来演(6月19日)

 6月19日(木)に,瀬戸市立品野中学校の1年生から3年生までの生徒12人が,引率の先生と愛知演習林を訪れました.
 来演したのは,品野中学校で行われている総合学習のグループの一つで,『品野の自然』をテーマとしたグループです.このグループは,学校周辺の樹木名を調べ,最終的に各自10種類程度のネームプレートを作成し,樹木に着けることを目的にしているということですが,今回は,不明な樹木名を同定するために来演され,渡部技術専門職員が対応しました.


五位塚事務所玄関にて記念撮影



葉っぱ1枚でも同定できるか???


☆親子森林教室第2回「蛇口から出る水はどこからくるの?」(7月12日)

 7月12日(土)に,『親子森づくり体験教室』の第二回を開催しました.
 当日は,児童と保護者合わせて35名が参加し,講義室で「森林に降った雨はどうなるの?」の話を聞き,"簡易降雨実験装置"での森林と裸地の降った雨の「出方」の違いを学び,その後,二班に分かれ,流量の違う2カ所の川で,簡易流量測定と水生生物の採集と観察を行いました.
 前日の雨でやや水かさの増した川に入り,流れの速さや深さ,幅を測り,講義室に戻って水量の計算をしました.
 網を使った生物採集では,サワガニ,オニヤンマ(やご),アカハライモリ,カワヨシノボリなどが捕まり,サワガニの雌雄の特徴を手にとって観察しました.


講義を聴く受講生


実験を見ています


流速を測っています

サワガニ班記念撮影


このサワガニは雄だ!

東京大学生産技術研究所・総合地球環境学研究所の沖先生・鼎先生,学生ご一行が来演(8月6日)

 8月5日に,東京大学生産技術研究所沖・鼎研究室の沖助教授,鼎講師,大学院生,沖先生の所属する文部科学省総合地球環境学研究所のメンバー,計7名がご来演されました.本年度から愛知演習林ではデータの公開基準を制定し,愛知演習林で観測しているデータを利用した共同研究を募集しておりますが,今回は沖・鼎研究室の大学院生である平林さんがモデルのキャリブレーションのためにデータを利用した共同研究を開始することとなり,実際の現場を視察される目的で来演されたものです.共同研究によって愛知演習林のデータがいっそう有効に活用されることが期待されます.
 なお,以下の写真は沖先生にご提供いただきました.ありがとうございました.


気象観測露場の状態を確認


南谷小流域を見て歩きます


過去のデータの記録状況を見学


小長曾窯(近日中に一般公開)の前で記念撮影


☆名古屋市立廿軒家小学校5年生、矢田川の源流部の学習で来演(9月10日)

 児童54名と引率の先生2名が,総合的学習で学んでいる「矢田川」の源流部の見学で来演しました.

降雨実験を真剣に見ています


源流部を目指しています


源流部到着です


☆親子森林教室第3回「木を切り倒して森ができるの?」(9月13日)

9月13日(土)に,『親子森づくり体験教室』の第3回を開催しました.当日は,児童と保護者合わせて30名が参加しました.

間伐の説明と注意を聴いています


伐採作業中です


☆愛知演習林公開講座『矢田川の源流部を探る』開催(10月25日)

 去る10月25日(土),第8回になる愛知演習林の公開講座が赤津研究林において行われました.
 参加者は11名で,“山に緑が戻ると川はどうなる”の講義を聴いた後,色づき始めた紅葉の中,矢田川の源流部の一つである猿投山北麓を目指しました.途中,「白坂苗畑」での苗木作りの話や文化庁指定の「小長曽古窯」の説明を聞き,東海豪雨(2000年)の爪痕の残る砂防堰堤を見学しました.30数年前に造られた当時では珍しい「鉄鋼堰堤」に堆積した土砂,流木に驚きつつ,その場で昼食をとっていました.
 昼休みにはブルーメライスを使った樹高測定の体験をし,その後源流部に向かいましたが,倒木や岩に行く手を阻まれ,到達を断念して引き返し,「間伐体験ゾーン」でヒノキの間伐体験とぶり縄を使った木登り体験をして講座を終了しました.
 参加者の顔ぶれを見ると,数回目の参加という方や小学校の教諭,年齢が9歳から69歳までと多彩で,好天に恵まれたこともあって,皆満足そうでした.

白坂量水堰の見学


ぶり縄体験


間伐体験ゾーン


☆親子森林教室第4回「森の木々の秘密」(11月8日)

 4回シリーズの『親子森づくり体験教室』の最終回,「森の木々の秘密」が,11月8日(土)に赤津研究林で行われました.
 今回の参加者は,児童16名,保護者12名の計28名で,森の木々の葉の形,大きさの秘密などの講話の後,森の中に入り,樹木の名前当てクイズを行いました.親子で答えが違ったり,正解だったりと,紅葉の森林を楽しんでいました.
 その後,第1回から板を切ったり,釘を打ったり,少しずつ作ってきた巣箱を完成させる作業を行いました.屋根を取り付ける蝶番の止めネジに苦闘しながらも,無事完成させることが出来た巣箱に,親子で思い思いの絵を描いていました.午後は,来春,シジュウカラなどが営巣してくれることを願いながら,親子で巣箱架けをし,全4回の講座を無事終了しました.
 ちなみに,当事業の本年度全4回の参加者は,延べ130名でした.同様の講座は,来年度も予定しています.


巣箱かけ


巣箱と記念撮影


☆大学等地域開放特別事業『マツ枯れ被害を受けた海岸林を学び,造ろう』開催(11月15日)

 愛知演習林新居試験地において,「新居町のシンボル“松林”に巣箱を架けて鳥をよび,マツを枯らす犯人を捜そう」と題し,春に引き続き本年度2回目の講座が行われました.
 今回は,これまでの愛知演習林,新居町役場に,新たに,東京大学21世紀COEプログラム「生物多様性・生態系再生研究拠点」が加わり,3者の共催で実施されました.
 参加者は,児童14名,保護者12名の計26名で,会場をこれまでの公民館から新居町の施設である「海湖館」に移し,そこで“新居町の海岸林の歴史”と“森林と鳥”の話を聴き,浜名湖が目の前の広場で,親子で巣箱作りをしました.
 午後は,愛知演習林が整備を進めている森林環境教育林の一つである「海岸林と野鳥探究ゾーン」に入り,自分の巣箱を架け,親子で記念撮影などをしながら,海岸林を探索していました.途中,枯れマツを実際に切り倒し,材の中に入っているマツノマダラカミキリの幼虫を観察し,マツ枯れの原因の説明を受け,枯れているマツの多さに驚き,海岸林の大切さを感じているようでした.
 今回架けた巣箱は,来春4月に同様の講座を開催し,営巣調査を行う予定です.




☆新居小学校の「総合的な学習」に協力(12月10日)

 12月10日,新居試験地のある静岡県新居町立新居小学校で,愛知演習林の協力のもとに,海岸林について授業が行われました.
 この企画は,毎年新居試験地で公開講座を重ねるうちに,より多くの子供達に海岸林の大切さやマツ枯れの現状を知ってもらいたいという主旨で,新居町役場と愛知演習林が,小学校に相談して実現したものです.
 授業は,「総合的な学習」で『環境』について学んでいる5年生(170余名)を対象に「海岸林(森林)のはたらき」について,同じく『新居町』について学んでいる4年生(約150名)に「新居町の海岸林の歴史」について行われました.
 児童数が多いことから5時限(5回)に渡って行われた授業では,芝野林長が,海岸林があることによって,砂や潮風から住宅地や農地が護られ,あるいは,森林が洪水を防ぎ,空気をきれいにするはたらきがあるといった話や,新居町の海岸林が70数年前には荒れた砂地で,東京大学と新居町の努力によって造られたものの,最近,その大切な海岸林がマツノザイセンチュウ病によって危機にさらされている,といった話をしました.
 この他,児童は,簡易実験装置による「森林と雨」の関係の実験やマツを枯らすマツノザイセンチュウを顕微鏡で観察し,枯れマツの中で越冬しているマツノマダラカミキリの幼虫の観察なども興味深く行っていました.
 新居小学校で行われる「総合的な学習」については,今後も演習林として協力させていただく方針です.





☆愛知演習林シンポジウム−緑のダム研究の現状と将来展望−
見学会・森林水文若手研究者の会 開催
(1月31日、2月1日)

 愛知演習林では,以下の要領でシンポジウムを開催しました。217名の参加をいただき、盛会のうちに終了しました。
主催 愛知演習林
共催 日本生態系研究ネットワーク(JERN)
全演協地球環境モニタリング分科会
水水学会山地流域ネットワーク・比較水文学研究会
人文社会科学振興プロジェクト「水のグローバル・ガバナンス」
日程 2004年1月31日(土)
なお,2月1日(日)には引き続き「愛知演習林見学会」「森林水文学若手研究者の会」が開催されます.
会場 瀬戸市文化センターふれあいホール31会議室(1月31日)
 (名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より徒歩13分,駐車場完備)
東京大学愛知演習林白坂宿舎講義室(2月1日)
開催趣旨
 近年、緑のダムに対する社会的な関心が高まっています。それは単に言葉が独り歩きしている段階を通り越し、ダムや河口堰の機能を代替するものとしての森林の具体的・定量的な機能を明らかにすることが求められる段階に至っています。このような緑のダム機能の研究は100年前から森林理水学、森林水文学の名のもとに続けられてきましたが、それらの成果が現代社会の要請に応えられるものになっているとは必ずしもいえません。本シンポジウムは大正11年に設立されて以来、日本で最も長い歴史のある森林水文研究機関である愛知演習林のある瀬戸市において、緑のダムに関係する研究者、行政、NPO法人、市民が一堂に会し、緑のダム研究の歩みを振り返りつつ、緑のダムに対する社会の要請と研究者の認識とのギャップを理解し、21世紀の緑のダム研究は何を目指すのか、研究者が社会への説明責任をいかに果たすか、21世紀の愛知演習林に期待される役割は何か、などについて世代を超えて議論することを目的としています。
プログラム
(敬称略)(タイトルは一部、仮タイトルです)
<1月31日(土)>
13:00〜13:05
【歓迎の挨拶】芝野博文(愛知演習林長)
【趣旨説明】蔵治光一郎(愛知演習林)
13:05〜13:45
【基調講演】鈴木雅一(東京大)
「森林水文学と緑のダム −到達点と論点− 」
【セッション1:長期観測と大規模操作実験】
座長:鈴木雅一(東京大)
13:45〜14:00 大槻恭一(九州大)
「長期森林水文学研究プロジェクトの目指すところ」
14:00〜14:15 浜端悦治・金子有子(滋賀県立琵琶湖研究所)
「流域伐採実験とその後」
14:15〜14:30 清水晃(森林総合研究所水保全研究室)
「森林総合研究所長期理水試験地における水文観測」
【セッション2:森林と水と社会】
座長: 蔵治光一郎(愛知演習林)
14:30〜14:45 加藤英郎(長野県松本地方事務所)
「森林と水プロジェクト活動から」
14:45〜15:00 姫野雅義(NPO法人吉野川みんなの会)
「なぜ住民は『緑のダム』に共感するのか」
15:00〜15:15 中島 康(球磨川水系緑のダム再生ネットワーク)
「市民としての緑のダムの取り組み」
15:15〜15:30 吉谷純一(土木研究所)
「土木分野からみた緑のダム議論の問題点」
15:30〜15:40 休憩
【セッション3:緑のダム研究の将来へ向けて】
15:40〜16:40 パネルディスカッション
パネラー(予定):
恩田裕一(筑波大)
服部重昭(名古屋大)
小杉賢一朗(京都大)
辻村真貴(筑波大)
窪田順平(総合地球環境学研究所)
保屋野初子(ジャーナリスト)
【セッション4:愛知演習林の将来へ向けて】
16:40〜16:55 芝野博文(愛知演習林長)・荒木田善隆(技術専門職員)
17:10〜19:00
懇親会(有料)
(瀬戸市文化センターふれあいホール3階和室)
(終了後、宿泊の方は白坂宿舎または瀬戸市内ホテルへ移動)
<2月1日(日)>
9:00〜12:00
【愛知演習林見学会】
愛知演習林赤津研究林を見学します。
白坂学生宿舎に9:00に集合
13:00〜16:00
【森林水文学若手研究者の会】
愛知演習林赤津研究林白坂学生宿舎講義室
コーディネータ: 
浅野友子(東京大演習林研究部)
森林水文学若手研究者の会では次のようなテーマで情報と意見を交換する予定です。
(1)私が考える森林水文学の到達点と課題
(2)これからやりたいこと、今面白いと思っていること
(3)森林水文学に期待すること、森林水文学がすべきこと
話題提供者
芳賀弘和(山梨大)・熊谷朝臣(九州大)・蔵治光一郎(東京大)


☆東大演習林研究部一行来訪(2月12−13日)

 2004年2月12-13日に東大演習林研究部メンバーが愛知演習林を訪問しました。
これは、研究部の教官学生が愛知演習林を訪問する機会がないことや、愛知演習林の職員には研究部にいる教官や学生に接触する機会がないために、訪問することによって友好を深めようと計画されたものです。

ご一行は、12日に穴の宮試験地、赤津研究林を視察し、夕方には学生宿舎食堂にて懇親会が行われました。13日には五位塚事務所にて愛知演習林のかつての禿山の様子を写真で確認した後、犬山研究林、新居試験地を見学して帰路につきました。


五位塚にて


新居にて


TVで愛知演習林放映(2月26日)

 去る2月26日、チャンネルCBCの番組“特捜!坂東リサーチ”「知られざる瀬戸」で、愛知演習林が紹介されました。
 内容は、80年に渡る森林水文観測と砂防工事に関する歴史で、蔵治講師が、これまで蓄積してきたデータが、今注目を集めている「緑のダム」機能の解析に重要な資料を提供できる可能性があることを紹介し、また、瀬戸市や周辺に存在していた「はげ山」がどのようにして緑化されたのか、といったことが、昭和初期の写真と昭和20年代に行われた山腹工事後の写真を比較する形で紹介されました。
 取材には,中部地区ではかなり(?)有名な,アウトドア派タレントの「鉄崎幹人」氏が来演しました.演習林の管理に必要な木登り技術も紹介され、高徳技術職員にかなり厳しく(?)指導された結果,ぶり縄(千葉演製)で5m程ヒノキに登ることができました.
 多くの市民から、「見た」、「演習林ってあんなこともやっているんだ」といった感想をいただきました。

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