青の革命と水のガバナンス研究グループ

概要
 21世紀は水を巡る戦争が起きるだろうといわれている。水危機は「緑の革命」のような農薬、肥料等の科学技術だけで克服できるものではなく、土地利用、生態系、社会・政治システム、人間の心のあり方を含めた水の合理的・合倫理的な分配・利用を実現する、従来の水管理とは質的に異なる新たな水のガバナンスの構築=「青の革命」が必要不可欠である。

 「青の革命」の実現のためには、水に関する人文・社会科学や自然科学を現場の文脈に沿って学融合的に結集・再編していくことが必要である。
 
 本研究グループは日本国内および海外の具体的な水系の諸問題における紛争や住民参加の事例研究を通じて、「青の革命」の実現に寄与しうる問題解決型の学術の結集・再編を進め、そのことにより国内や世界の水問題の実態と本質を把握し、問題の解決に寄与するための学術のあり方を示すと同時に、「青の革命」に関する社会提言を通じて水問題の解決に具体的に貢献していくことを目的としている。
 これまで17回の研究会、シンポジウム等を開催し、成果を冊子にまとめ、様々な方法で社会提言を行ってきた。