栃木県水源整備基金

1:基金設立に至る経緯

 設立当時(1979)、日本経済の発展により、産業構造の高度化、都市化の進展等が見られ水の需要が増大し、森林の持つ水源涵養機能(洪水の調整、河川流量の一定化等)の重要性が一層認識されるようになってきた。一方、森林林業をとりまく環境は、農山村の過疎化、林業従事者の高齢化や林業後継者の減少に伴う労働力の質的・量的な減少、木材需要の減退と価格の低迷、林業経費の増崇等により悪化し、人工造林の減少と保育作業、特に除間伐の遅れが見られ、このまま放置すれば経済的な損失はもとより、水資源かん養等の公益的機能の維持にも支障をきたすことが憂慮されたため、水源涵養対策としての森林整備事業を推進するために基金を設置するに至った。

                                             (アンケート回答より)