北海道漁婦連 (取り組み概要)


          ●植樹運動は、1988(昭和63)年に道漁婦連創立30周年記念事業として取り組み、

           札幌市南区真駒内の札幌サケ科学館敷地内の植樹から始まった。そのあと9月末までに、

           全道95漁協婦人部が参加して一斉植樹をおこない、1年目は73,512本の木を全道沿岸の

           山に植えた。同年9月末、「一斉植樹活動」を「お魚殖やす植樹運動」と命名。

          ●2年目は12,000本、3、4年目は各14,000本ずつと、毎年植え、樹種はトドマツ、エゾマツ、

           カラマツ、ナナカマド、シラカバ、サクラなどさまざまである。

          ●植え始めて8年で30万本を超え、このころ行政からの支援が得られるようになった。

          ●道庁林務部から5年間苗木を無償で供給という支援が始まったのは1996年から。これは、

           北海道森林組合連合会が事業主体になって、『森と川と海はひとつ』という認識で林業関係

           者と漁業関係者が提携を強め、環境財として山と海を結ぶ河川周辺の森づくりを進めること

           になったため。

          ●1995年からは「魚つき保安林整備事業」の検討会が始まり、行政の支援がようやく具体的

           になった。

          ●毎年一斉植樹を続け、10年間で41万本を植え、「10年計画」は一応の達成はしたが、運動

           のキャッチフレーズは「100年かけて100年前の自然の浜を」つくることであるとして植樹運動

           は現在も継続。