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研究班 4 基本高水・基本方針検討小委員会班
目的
全国の河川で基本高水が過大ではないかという疑念が住民から提起され、河川計画の策定を巡るコンフリクトの原因の一つとなっている。その理由の一つは、現状の基本高水決定法の科学的不確実性であり、岩波「世界」誌上や、兵庫県武庫川流域委員会、長野県高水協議会などで議論され、不確実性を減らす試みが始められた(例えば陸、2006)。本研究は、全国の河川における基本高水が歴史的にどのように変化し、結果として現在どのような値になっているのかを網羅的に調査し、既往最大洪水と比較検討すること等により、基本高水を巡る議論の基礎となる情報を整備し、それをもとに基本高水について多面的・学融合的に研究することを目的とする。また基本高水は改正河川法第16条の規定により河川整備基本方針にて定められることとなったが、その決定に際して専門家が意見を述べる社会資本整備審議会河川分科会河川整備基本方針検討小委員会のあり方についても検討する。

進行状況
 2006年6月 球磨川を議論している河川整備基本方針検討小委員会に意見書を蔵治の個人名で提出
 2006年7月 一級河川の基本情報データベースを公開
 2006年8月 水文・水資源学会にて、「一級河川における基本高水の変遷と既往最大洪水との関係」を蔵治が発表予定

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