『持続不可能性』375頁
原書は
Simon A. Levin. 1999. Fragile Dominion, Complexity and the Commons. Preseus Publ., Cambridge, 250pp. ペーパーバックはISBN: 073820319X
(ハードカバーでも十分に安いが、こういう本はペーパーバックで消費的に読むのがよい。日本も、ペーパーバックの文化が欲しい。文庫化された後の方が手軽に読める、でも日本の文庫は字と版形が小さいし、欧米のペーパーバックに比べて出るのがめちゃ遅い・・・しかも、容量が小さすぎる・・・すぐ分冊になるという意味 cf. 虚数の坦懐)
原題 Fragile Dominion は、自然は壊れやすい とでも訳したほうが直訳かもしれない。
本書のメッセージは明快:自然には回復力がある、ただしそれはヒトのための回復力でも な ん で も な い。ということ。
学生さん(別に大学とかなんとかに籍があって、授業料とかなんとかを払っているという意味ではなく、日々書物にも学びながら生きている方)たちには、以下の文献(もちろん、私の推薦図書ページにある本も全部ですけれど)を合わせて読むことをお奨めする。
Sean Nee. 2004. More than meets the eye. Nature 429 (24 June 2004): 804-805.
生態系サービスとか、Today Birds, Tommorow Men. とか言うとき、何となくどれくらい本当か、と微かな疑問が心の隅にうずいていた。しかし、本書を読んで、私はふっきれました。それは、本当ですよと。
2004.10.15 Ver.1.0