奄美大島 金作原国有林 長期生態系プロット   改訂 2012.1.20

 この研究は、奄美生態系研究会 が、環境省の自然環境保全基礎調査事業の一部である「モニタリングサイト1000」の森林植生調査の特別準・コアサイト研究として、(財)自然環境研究センター から受託して実施しています。

 ●プロットの位置:北緯28°20'5"、東経129°27'10" 、標高:約325〜350m [位置図, jpeg 346KB]

 ●主な調査項目

1. 1haの毎木調査(5年ごと、標識、胸高周囲長15cm以上の測定と位置図作成; 1回目 2006年9月実施)

2. 25個のリタートラップ調査(毎月2回、周年)

3. 5カ所、20個のピットフォール調査(年5回)と落葉層分解調査

4. 近接する林道における30分 = 100m(片側50m)x 0.5km 往復 の鳥類ベルトトランセクト調査(春2日、冬2日、3回/同一日)

 ●そのほかの調査目標

5. 全分類群にわたる、生物の記載、写真記録、録音、標本の収集・整理

  特に、プロット内および周辺の植物果実・種子標本の整備を 最初の重点課題とする

8.デンドロメータ(成長バンド)による樹木の成長記録(2006年3月現在 約40本に装着)

7. 温度記録(ロガーの設置:林内および林縁の気温、地表温、地中温、2006年3月から10個)

8. 簡易雨量観測(林内雨の測定、転倒升雨量計を2006年7月に設置)

9. 自動カメラによる動物の記録と個体群動態の把握 (2006年7月10日、10台設置)

10. 121格子点上における全天写真の定期的撮影(年2回ていど)

 ※ 本プロット周辺においては、生態系管理研究のドングリトラップ(開口直径50cm)10個、地上ドングリ調査、巣箱によるヤマガラ・アカヒゲ等の繁殖季節調査、巣箱・水溜皿による動物調査、罠によるクマネズミ等の生息密度調査 などを平行して実施しています。

= 速 報 =:

2008年10月28〜31日 侵略的外来哺乳類防除戦略国際シンポジウムでポスター発表(→ポスターの一部; 森の動態(英語、jpg, 178Kb) ; ドングリ結実動態と動物(英語、jpg, 127Kb))

2005年7月22日〜28日に、ポケットコンパスを用いた簡易測量で、水平面積約1ha(100m x 100m) のプロットを設定し、東西南北に水平約10m間隔の121本の杭を打った。

2005年9月24日〜10月2日に、胸高周囲15cm以上の幹および枝にアルミ番号札を付け、3,000本余りの幹/枝に標識して山側の根際から約1.3m上方の幹・枝の胸高周囲長を測定した。

   仮集計したところ、スダジイが、胸高断面積合計(過半)・本数ともに著しく優占していた。 樹木リスト

    その他に、胸高断面積合計で優占するのは、イジュ、リュウキュウモチ、イスノキ

         本数で優占するのは、イヌマキ、タイミンタチバナ、リュウキュウモチ、 などだった。

 

 

  

 

 

写真撮影者; KI,石田; TM, 高美喜男; YN, 永井弓子