アグリコクーン・フォーラムグループ6
【野生生物放射線モニタリング実習 by 石田健&田野井慶太朗 企画】

空間線量の測定は、農学部ラジオアイソトープ管理室のALOKA TCS-172を使用
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【実習想定区域 概略地図 jpg 】【観測地点 概略地図 jpg

[仮想]野生生物放射線モニタリング実習 2013年6月1日と2日
[大学 →] 東北自動車道
01. 都賀西PA 4時50分頃 ポケット線量計 ON ph3240
   駐車場脇 ツツジの植込 (環境) ph3245 /(地面 0.1μSv/h前後)ph3242

02. 上河内SA 6時10分頃
   駐車場中芝生(環境) ph3252 /(地面→) ph3247 (0.1μSv/h強)/(空間→) ph3249 /3250(地面 0.1μSv/h前後)

03. 那須高原SA 7時10分頃 駐車場の奥に広い公園
 公園の中の小山上 (ベンチ上→)ph3257(0.3μSv/h台) / (地面→)ph3261(0.45~0.56μSv/h)
 小山の斜面(地面→)ph3264 (0.5μSv/h台)/ (ナラの樹皮→)ph3262(0.3μSv/h台)

04. 鏡石PA 8時頃 駐車場脇(空間→)ph3273(0.2μSv/h台)/ (地面→)ph3275(0.3μSv/h台)

05. 三春PA 9時20分頃 駐車場脇公園(空間→) ph3284 (0.4μSv/h前後)/(地面→) ph3287(0.51~0.60μSv/h)

[三春船引ICから高速を降りて船引のスーパーで買い物、国道を北上]

06. 二本松市さくらの郷道の駅脇、池のある庭先(空間→)ph3299(0.6μSv/h前後)/ (地面→)ph3305(0.6~0.8μSv/h)
計測用生物試料:オオイヌノフグリ、シロツメクサ→ND→ 測定結果へ
セイヨウタンポポ、ヤマトシジミ ph3306, 雌雄?→ 画像へ
ツバメの巣に大きな雛がいた (ツバメの巣は、田圃などの土で造られています。線量情報


07. 二本松市(大字太夫内)田圃の中の水場(空間→)ph3314(0.2〜0.3台μSv/h前後)/ (地面→)ph3317(0.6~0.7μSv/h)
計測用生物試料:シロツメクサ(生えてる様子ph3318)→ND、オオバコ(生えてる様子ph3319)→ND、地衣類(樹皮に生えてる様子ph3320)→ND、田んぼにはハシボソガラスがいた
計測用生物試料:シロツメクサ、地衣類 → 測定結果へ IP試料:シジミチョウsp.、シオカラトンボ→ 画像へ


08. 二本松市百目木(左岸)木工所(空間→)ph3322(0.4〜0.6μSv/h前後)/ (地面川側→)ph3330(1.0前後μSv/h)/ (地面耕作畑→)ph3337(0.3~0.4μSv/h)/ (貯木樹皮→)ph3333(0.4前後μSv/h)

09. 二本松市神田(旭小学校東方)、口太川左岸田圃(田畦空間→)ph3350(0.2〜0.3μSv/h前後)/(地面→)ph3355(0.3〜0.4μSv/h前後)/ (川側空間→)ph3358(0.3μSv/h台)/(地面→)ph3365 & ph3367
計測用生物試料:シロツメクサ、カヤツリグサsp.→ 測定結果へ
IP試料:シロツメクサ、カヤツリグサsp.、シジミチョウsp.→ 画像へ
録音:LS70430 [ウグイス、モリアオガエル、キジ、アマガエル、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、コゲラ、スズメ]

10. 二本松市田沢親水児童公園(公園内は除染・客土してある)(園内砂地空間→)ph3387(0.15μSv/h前後)/ (地面→)ph3390(0.15弱μSv/h) / (園脇薮空間→μSv/h前後)ph3377(0.4μSv/h前後)/ (地面→)ph3384(0.5〜0.6μSv/h)/ (反対側園脇薮空間→)ph3394(0.3μSv/h台)/ (地面→)ph3400(0.4〜0.5μSv/h)/(川岸コンクリート段空間→)ph3404(0.2μSv/h前後)/(水面→)ph3405(0.1〜0.2μSv/h前後)/(段上苔→)ph3408(0.4μSv/h前後)/(段側地面→)ph3414(0.5〜0.6μSv/h)

びっくり線量計(携帯電話の電波や磁石などの影響でこうなることがある)ph3418→リセット

11. 田沢田圃の中の(川左岸)(舗装道路空間→)ph3420(0.2μSv/h台)/(畦空間→)ph3422(0.5μSv/h前後)/(耕作田付近空間→)ph3424(0.2〜0.3μSv/h)/(耕作田畦地面→)ph3428(0.2 〜0.3μSv/h)/(耕作田地面→)ph3429(0.2〜0.3μSv/h)/
計測用生物試料:シロツメクサ、ハルジョオン→ 測定結果へ
IP用:シロツメクサ、ハルジョオン
録音:LS70431[オオヨシキリ、ウグイス、ヒヨドリ、

田沢の集落はずれ斜面の棚田まで、田植えされているph3441

少し先では、花卉の植栽

隣の休耕棚田

12. 川俣町山木屋下田代棚田(休耕)、(道路空間→)ph3489(0.5μSv/h前後)/(路側地上10cm→)ph3493(0.6〜0.8μSv/h)/(路側地面→)ph3496(1.2〜1.4μSv/h)/(畦地面写真→)ph3500ph3501 (2.0〜2.3μSv/h)/(
川俣町山木屋下田代棚田同地点国道459号線道路脇、(田側地面写真→)ph3515ph3516(0.4〜0.5μSv/h台)/(山側地面写真→)ph3518ph3521(2.1〜2.2μSv/h台)/(山側地面写真→)ph3518ph3521(2.1〜2.2μSv/h台)/(山斜面地面・落葉上面写真→)ph3524ph3525(0.8〜0.9μSv/h台)/ 斜面の景観

12〜13間 録音LS70432[ウグイス、アオゲラDr 、ハシボソガラス、ヒヨドリ]

13. 川俣町山木屋上田代、この辺りは景観が複雑で生物種が特に多い
道路上停留所前(空間1m高 →)ph3531(0.6μSv/h台)、道路三叉路(空間1m高 →)ph3535(0.6μSv/h台)、道路中間(空間1m高 →)ph3540(0.7μSv/h台)、道路脇畦(空間1m高 →)ph3544(1.0μSv/h台)
道路脇(空間10cm高 →)ph3549(1.0μSv/h台)、道路脇水路近辺(空間1m高 →)ph3555(0.9μSv/h台)、道路から約10m不耕起田(空間1m高 →)ph3549(1.0μSv/h台)、道路から約100m不耕起田(空間1m高 →)ph3549(1.0μSv/h台)、桜岩付近 (空間1m高→)、3分間確認、(0.69~1.01μSv/h)
三叉路脇小山の西側(原発反対側斜面下)道路中央 (空間1m高 →)3分間確認、ph3565(0.69~0.79μSv/h)、道端の苔玉(1.15~1.21μSv/h)草刈跡(10cm高)、3分間確認(1.48~1.60μSv/h)
家裏杉木立 (1m高→)、3分間確認、2.37~2.49μSv/h / (10cm高→)3分間確認4.21~4.34μSv/h杉雑木林境 (1m高→)、3分間確認、1.74~1.83μSv/h(10cm高)、3分間確認、1.94~2.08μSv/h) / 山上アカマツ林 (空間1m高→)、3分間確認、(2.20~2.31μSv/h) / (10cm高→)、3分間確認、(2.62~3.76μSv/h) / 尾根上のブルーベリー畑(空間1m高→)、3分間確認(0.78~0.85μSv/h) / (10cm高→)3分間確認、(0.89~1.01μSv/h )(地面の苔→)(0.7〜0.8μSv/h)
小山(尾根)上雑木林東側(空間1m高→)、3分間確認、(1.86~1.94μSv/h) / (10cm高)、3分間確認、(2.35~2.46μSv/h) / 雑木林南側(空間1m高→)、3分間確認、(1.74~1.89μSv/h) / (10cm高→)、3分間確認、(2.02~2.17μSv/h)お地蔵様前(空間1m高→)、3分間確認、(1.30~1.38μSv/h) / (10cm高→)、3分間確認、(1.67~1.77μSv/h)
試料 バイアル 06a、シロツメクサ、06b、国道脇苔→ 測定結果へ
IP用、シロツメクサ、ペンケイソウ?sp.、スギ落葉国道脇、蝶類→画像へ


14. 川俣町山木屋と浪江町羽附(はづけ)との境のゲート前、(道路脇木立内空間→)ph3460(0.1μSv/h前後)/(地面→)ph34(1.5〜1.6μSv/h位)/(国道459路側地面→)ph3472(1.0〜1.2μSv/h)/(側溝内→)ph3477(2.5μSv/h前後)/(ゲート側の家屋写真雨樋下写真→)ph3481(4.3〜4.7μSv/h)


捨て猫?か 野生化した猫の子?(羽附にて) ネコはよく見かける、犬はほとんど残っていない

15. 川俣町水境峠検問ゲート手前、道路脇(空間1m高→)、3分間確認、ph3651(3.55~3.77μSv/h)、(10cm高→)、3分間確認ph3654(5.08~5.35μSv/h)、道端 (地面→)ph5657太い枝の上側の苔 →(4.8~4.9μSv/h)
試料 バイアル 08a ヘビイチゴ?、08b 樹上(太枝上側)の苔→ 測定結果へ測定結果へ
IP画像 08b 樹上(太枝上側)の苔

16. 川俣町水境下方(茶屋前)道路脇(空間1m高→)3分間確認ph3662(2.52~2.97μSv/h)、 (10cm高→)3分間確認ph3668(6.16~6.53μSv/h)、 地面道路南側が高い→ph3671ph3673ph3575(9~14.5μSv/h)、 北側 ph3683ph3687(5~9μSv/h)
試料 バイアル 09a 北側アカツメクサ、09b 南側アカツメクサ、09c 南側アカツメクサ→ 測定結果へ
IP アカツメクサ 南側と北側→画像へ
ウグイス、ツバメ、ハシボソガラス、オオヨシキリ、ヒヨドリ ℃

17. 川俣町坂下道路脇(空間1m高→)、3分間確認、ph3628 (1.33~1.47μSv/h)/ (10cm高→)、3分間確認、ph3634(2.36~2.52μSv/h)、歩道20m中(空間1m高→)、3分間確認、ph3638(1.62~1.85μSv/h)、(10cm高→)、3分間確認、ph3643(1.50~1.71μSv/h) 試料 バイアル 07a シロツメクサ、07b アカツメクサ、07c フジ測定結果へ
IP シロツメクサ、アカツメクサ、フジ→画像へ
モズ、ウグイス、ホオジロ、ハシブトガラス、キジ、シジュウカラ、ガビチョウ

18. 川俣町菅ノ又道路脇(空間1m高→)、3分間確認ph3697(1.39~1.64μSv/h)、 [10cm高]、3分間確認、2.35~2.68μSv_h道路下田圃地地上付近ph3703(1.9〜2.0μSv/h)、脇道地面ph3717(〜3.4μSv/h)
試料 バイアル 10a シロツメクサ、10b 朽ち木のキノコ測定結果へ
IP シロツメクサ、、ウスバチョウ、ジャノメ?チョウ、ガsp.
そばの草地化した田圃地にイノシシの蹄の足跡

おまけ. 草地になった田圃で地面の食物をあさるイノシシ[VTR] 逃げない!
ベビーブームのニホンザルの群れ(7月の調査時@赤宇木)[VTR]
土間に営巣していたツバメの巣、川俣町山木屋
田植えの済んだ田圃二本松市田沢
日山を背景にした里山景観(二本松市、材線虫病による松枯れも少しある)
1日目の作業を終えて、名目津温泉 (看板)で一風呂。休憩してから、船引のホテルへ引き上げた。い〜い湯、です。

【バイアル生資料測定:担当:廣瀬農】

測定条件:
1)Cs-Totalが直接測定した一次データ
  Cs-Totalで0.5Bq/バイアルを切ったものをNDとした

2)Cs-134、Cs-137については事故直後の放出比を1:1と仮定し、事故からの経
過日数による減衰を考慮してCs-Totalから逆算した参考値

3)バイアルの底から40mmまで試料を詰めた時の値で検量線を作成
試料高がここから1mmずれるごとに0.5〜1%程度の過小/過剰評価となる
これに関する補正は行っていない値
ただし今回のサンプルはほぼ40mm前後で、大きな誤差は無いと判断してよい

[測定に用いた機器:

測定結果一覧 エクセルファイル
線量の高かった、サンプル8b(苔)のスペクトル図

【イメージングプレート実験:担当:小林奈通子】

蝶、トンボ、(浪江町小丸のギンリョウソウ、カタバミ)紙に載せた画像
苔、アカツメクサ、シロツメクサ紙に載せた画像
7日間コンタクトで取得したイメージング・プレート像

【参考資料】

阿武隈山地解説

日本列島(東日本)のセシウム沈着地域分布(文科省)

ヨーロッパのセシウム沈着地域分布(欧州 Plate26.pdf)"Atral of Caesium Deposition on Europe after the Chernobyl Accident" (1998)