教員の紹介

三浦 直子

Miura, Naoko

助教(教育研究センター/森林流域管理学研究室)miura.jpg
専門分野:空間情報科学、森林計測

プロフィール
成城大学法学部を卒業後、商社で働いておりましたが、どうしても野生動物と人間が共存できる社会創りに役立つ知識や技術を身につけたいと思い、人生の方向転換を決意しました。1999年にCollege of Natural Resources, University of Wisconsin-Stevens Point (USA)に留学して野生動物学やGeographic Information System (GIS)を学んだ後、東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻修士課程を修了しました。その後、航空測量会社での勤務を経て、再び留学し、School of Mathematical and Geospatial Sciences, Royal Melbourne Institute of Technology (RMIT) University (Australia)で博士号を取得しました。

★現在の主要な研究テーマ
★研究業績
★学位
★学会活動
★教育活動
★社会貢献
★ひとこと


★これまでの研究テーマ
「GIS 解析による日本の森林分断化の把握」
「GISを活用した岩手県におけるクマタカの分布域推定」
「衛星追跡によるモウコガゼルの季節移動の解析」
「航空機搭載型レーザの生物多様性評価への利用」
「地上型グリーンレーザを用いた山地河川の河床地形計測」
「UAVレーザ計測、ハイパースペクトルデータによる河川堤防法面の植生解析」

GISやリモートセンシングといった空間情報技術を生態学の分野に応用することに興味を持っています。リモートセンシングの特徴として、同時期に広範囲のデータを取得できる利点があります。生態系の評価には広範囲のデータが必要となることがありますが、現実には調査人員が不足していたり、地形などが険しく調査地へのアクセスが限られていたりすることもあります。リモートセンシング技術は、必要であるが取得するのが難しい現地の情報を補完できる可能性をもっています。また、この技術を駆使して、人の目では分からない情報、逆に、人の目で判別できるが数値化するのが難しい情報を抽出することも可能です。私は、オーストラリアでは航空機搭載型レーザのデータを用いて、ユーカリの森林の3次元構造を抽出する研究を行いました。現在もレーザ計測を中心に環境情報を抽出する研究に取り組んでいますが、近年の技術発展に伴って、地上型やUnmanned Aerial Vehicle(UAV; ドローン)など様々なプラットフォームを使用しています。より高精度・高密度なデータの解析から新たな情報が得られると期待しています。

研究業績
研究業績データベース

学位
PhD in Applied Science, RMIT University (Australia)
"The utility of LiDAR for landscape biodiversity assessment"

学会活動
Surveying & Spatial Sciences Institution
砂防学会
精密工学会 大規模環境の3次元計測と認識・モデル化技術専門委員会

教育活動
●教養学部
全学体験ゼミナール「癒しの森を創る(夏・冬)」(2012、2013、2014、2015、2016年)
全学体験ゼミナール「癒しの森と地域社会(冬)」(2017)
総合科目「森林環境資源学」(2017)
●大学院
「森林流域管理学」(2012、2014、2016年)
「持続的森林圏経営論」(2014、2016年)
●Invited lecture
"Remote Sensing for Geographical Analysis" College of Geosciences, Texas A&M University, Texas, USA
●非常勤講師
東京都市大学「環境情報可視化技法」(2015、2016年)

社会貢献
環境教育シンポジウム東京会議(板橋)実行委員会委員
植林ボランティア(タイ)
森林GISフォーラム事務局

ひとこと
アメリカやオーストラリアに留学したり、国内では様々な職種で一般企業に勤めたりとふと気がつくと人生経験だけは豊富になってしまいました...。「野生動物と人間が共存できる社会創りに役立ちたい」と思って研究者を志しましたが、まだまだ道は長いなぁという感じです。これからも、空間情報技術の有効利用を考えながら研究に邁進したいと思います。