教員の紹介

石橋 整司

Ishibashi, Seiji

教授(企画部長・千葉演習林長兼務/森林圏生態社会学研究室)
専門分野:森林経理学

05ishi.jpgプロフィール
1958年(昭和33年)8月3日東京生まれ。5才までは横須賀市久里浜、6才からは藤沢市亀井野と神奈川県で育ちました。1977年神奈川県立湘南高等学校を卒業し、1年後に東京農工大学農学部林学科に入学、4年後に無事卒業して東京大学農学部で研究生を1年間やったのち大学院農学系研究科林学専門課程修士課程へ、2年後に同博士課程へと進み3年8ヶ月後に終了、2ヶ月後の1989年(平成元年)2月1日付で東京農工大学農学部に助手として採用されました。その後、東京農工大学農学部の改組によって所属学科の名称が「林学科」→「環境・資源学科」→「地域生態システム学科」と変わりましたが実質的には林学(森林科学)のグループの中で教官(助手→助教授)として仕事をしてきました。そして、2000年4月(平成12年)に東京大学大学院農学生命科学研究科附属科学の森教育研究センター(演習林)研究部の助教授に転任となり、2001年(平成13年)7月より秩父演習林勤務となりました。2007年(平成19年)1月より同教授、2008年(平成20年)4月より研究部長となりました。
専門分野は「森林経理学(森林計画学)」で森林を適切に維持、管理、育成、利用していくためのノウハウを扱う分野です。関連分野は「森林計測学(測樹学)」、「森林評価学」などですが、「森林管理に不要な情報はない」と考えていますので結構広く浅く首を突っ込む傾向が強いようです。また、なぜか、学会の下っ端役がよく回ってくるため総務、会計、編集、企画、表彰など学会の主要な仕事の経験は比較的豊富です。
人間的にはかなり単純な方ですが、研究対象として興味があるのはどちらかというと複雑なものの方です。森林、特に天然林の動態は複雑だといわれていますが、だからこそおもしろいのだと思っています。また、「森林」に負けず複雑な「人間」という代物もなかなかの研究対象で、この2者の間にみられる「森林と人間との関わり」の姿ともども森林管理にとって重要な研究対象だと思っています。

★現在の主要な研究テーマ
★研究業績
★学位および賞
★学会活動
★教育活動
★社会貢献
★ひとこと


★現在の主要な研究テーマ
「天然林の動態に関する研究」
「森林と人間との関わりに関する研究」
「森林・林業の啓蒙・PRに関する研究」
「過去の森林の復元に関する年輪生態学的研究」
「森林の機能評価に関する研究」

★研究業績
●論文

  1. Ai Nishikami and Seiji Ishibashi:Forest Dynamics of Regenerated Broad-leaved Forests in the Northern Part of Kanto, Japan(Kenji Naito (ed.):The Role of Froests for Coming Generations-Philosophy and Technology for Froest Resource Management-).Japan Society of Forest Planning Press,Tokyo,417-426,2005
  2. 黄 哲松・石橋整司(2005)都市と山村との連携における行政の役割について-大都市近郊の過疎山村における比較検討-.56回日林関東支論:161-164
  3. 陳 鍾善・石橋整司(2005)中国、吉林省における森林育成に関する研究(Ⅰ)昭和20年代の日本と現在の吉林省における森林資源、森林育成政策の比較.56回日林関東支論:47-50
  4. 石橋整司・西山教雄・千島 茂・山本清龍(2005)東京大学富士演習林における寒地性樹種育成試験.56回日林関東支論:41-42
  5. Peki, M. and Ishibashi, S.(2004)The Analysis of Stand Structure and Growth Characteristics of Natural Forest in Papua New Guinea. J. of For. Plan.10:9~20
  6. 石橋整司・齋藤俊浩・大村和也・澤田晴雄(2004)スギ人工林伐採直後の更新状況.55回日林関東支論:53-56
  7. 陳 鍾善・石橋整司(2004)中国、吉林省における林業政策の変遷と森林管理.55回日林関東支論:85-88
  8. 岩浅有記・石橋整司・佐倉詔夫・辻 和明(2003):暖温帯下部二次林(旧薪炭林)における実生のサイズ分布と種組成.54回日林関東支論:77-80
  9. 黄バーナード永龍・石橋整司・山本博一(2002)東京大学千葉演習林におけるモミ・ツガ天然林の林分構造と成長.53回日林関東支論:51-54
  10. ペキ・メックス・メミサン・石橋整司(2002)パプア・ニューギニアの天然林の林分構造―択伐の有無による林分構造の違いについて.53回日林関東支論:55-58
  11. 芳野元信・石橋整司(2002)カラマツ人工林における埋土種子の特性.53回日林関東支論:63-66
  12. 石橋整司・藤重満吏子(2002)野ネズミ個体群生息密度推定における捕獲再捕獲法による推定値の検討.53回日林関東支論:149-152
  13. ペキ・メックス・メミサン・石橋整司(2001)パプア・ニューギニアにおける択伐直後の天然林の樹木の空間分布.52回日林関東支論:27-30
  14. 藤重満吏子・石橋整司(2001)野ネズミ個体群生息密度推定方法の検討.52回日林関東支論:31-34
  15. 坪井千香子・石橋整司(2001)日本とドイツにおける森林と人間社会の関わり.52回日林関東支論:47-50
  16. 西上 愛・石橋整司(2000)北関東における広葉樹再生林の林分構造―後継稚樹を中心にした林床空間の分析.森林環境資源科学38:107-121
  17. 石橋整司・石井 健(2000)関東地方における学校林の現状とこれからの役割.51回日林関東支論:49-52
  18. ペキ・メックス・メミサン・石橋整司(2000)パプア・ニューギニアの天然林における択伐直後の成長解析.51回日林関東支論:49-52
  19. 加納潤吉・熊谷洋一・下村彰男・小野良平・石橋整司(2000)多摩ニュータウンにおける街区公園の利用実態と公園の評価に関する研究.ランドスケープ研究63:653-656
  20. 西上 愛・石橋整司(1999)広葉樹再生林における胸高断面積と進界成長の分析.50回日林関東支論:23-26
  21. 石橋整司・又吉健太・東 祐二(1999)多摩ニュータウンにおける都市近郊林の減少過程.50回日林関東支論:29-32
  22. 大萱直花・石橋整司(1998)森林計画における景観をもとにした保健休養機能の評価.日林論109:197-200

●その他報告

  1. 石橋整司・西上 愛・前原 忠(2004)利尻島西部斜面における森林の成長解析.平成16年度年輪研究会発表要旨集:6-7
  2. 澤田晴雄・田代八郎・五十嵐勇治・千嶋 武・西山教雄・齋藤俊浩・石橋整司・梶 幹男(2004)東京大学秩父演習林大面積プロットにおける最近9年間の動態.115回日林学術講:441
  3. 陳 鍾善・石橋整司(2004)中国、吉林省における林業政策の実態と課題.115回日林学術講:604
  4. 崎尾 均・石橋整司・佐々木章子(2004)不成績造林地跡に成立した広葉樹二次林の構造と成長(Ⅰ)樹種分布に及ぼす地形と施業歴の影響.115回日林学術講:610
  5. 西上 愛・石橋整司・崎尾 均・佐々木章子(2004)不成績造林地跡に成立した広葉樹二次林の構造と成長(Ⅱ)林分成長.115回日林学術講:611
  6. 石橋整司・前原 忠・崎尾 均・佐々木章子(2004)不成績造林地跡に成立した広葉樹二次林の構造と成長(Ⅲ)整理伐の実施とその影響.115回日林学術講:612
  7. 黄 哲松・石橋整司(2004)山村と都市との連携における行政、住民、地元産業の役割.115回日林学術講:632
  8. 前原 忠・萩原康夫・石井 清・伊藤良作・黒住耐二・坂寄 廣・菅波洋平・田村浩志・茅根重雄・中村修美・直海俊一朗・布村 昇・萩野康則・宮田俊晴・石橋整司(2003)利尻島の土壌動物.利尻研究22:55-72
  9. 石橋整司(2003)ヒノキ天然林のモニタリング―雁坂トンネル坑口直上の天然性ヒノキ林の現状(秩父演習林自然環境調査報告書(平成14年度)(第2章)).東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,東京:33-39
  10. 石橋整司(2003)森林動物の動態に関する調査―国道140号線周辺における中大型ほ乳類の生息状況(秩父演習林自然環境調査報告書(平成14年度)(第3章第1節)).東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,東京:80-95
  11. 石橋整司(2003)演習林の管理に及ぼす影響調査―環境教育の場としての演習林の利用可能性(秩父演習林自然環境調査報告書(平成14年度)(第12章第2節)).東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,東京:242-244
  12. 岩浅有記・石橋整司・佐倉詔夫・辻 和明(2003)暖温帯下部二次林(旧薪炭林)における林分構造と成長.114回日林学術講:406
  13. 西上 愛・石橋整司(2003)北関東における広葉樹再生林の動態(Ⅳ)年輪データからみた林分構造と成長.114回日林学術講:407
  14. 石橋整司・西上 愛・前原 忠(2003)利尻島西部斜面における森林の標高別林分成長について.114回日林学術講:408
  15. 陳 鍾善・石橋整司(2003)中国、吉林省における森林管理の実態と課題.114回日林学術講:432
  16. Ishibashi, S., Yelu, W. and Ishibashi, N. (in press) Construction of Yield Table for Acacia mangium in Gogol, Papua New Guinea. PNG FRI Bulletin:
  17. 岩浅有記・石橋整司・佐倉詔夫・辻 和明(2002)暖温帯下部における照葉樹二次林(旧薪炭林)の林分構造と更新状況―薪炭林施業放棄後50年を経た状況.113回日林学術講:410
  18. 石橋整司・西上 愛・前原 忠(2002)利尻島西部斜面における森林の標高別林分構造の差違.113回日林学術講:440
  19. 前原 忠・石橋整司(2002)広葉樹天然林間伐直後の地表徘徊性昆虫類相の変化.113回日林学術講:693
  20. 石橋整司(2002)ヒノキ天然林のモニタリング―雁坂トンネル坑口直上の天然性ヒノキ林の現状(秩父演習林自然環境調査報告書(平成13年度)(第2章)).東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,東京:21-27
  21. 石橋整司(2002)森林動物の動態に関する調査―国道140号線周辺における中大型ほ乳類の生息状況(秩父演習林自然環境調査報告書(平成13年度)(第3章第1節)).東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,東京:57-66
  22. 石橋整司(2002)演習林の管理に及ぼす影響調査―環境教育の場としての演習林の利用可能性(秩父演習林自然環境調査報告書(平成13年度)(第12章第2節)).東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,東京:186-188
  23. 石橋整司(2001)第111回日本林学会大会テーマ別セッション「森林管理と大規模気象災害」報告.森林計画誌35:47-49
  24. 石橋整司・Wake Yalu・石橋暢男(2001)パプア・ニューギニアにおけるアカシア・マンギュームの収穫表の作成.112回日林学術講:150
  25. 芳野元信・石橋整司(2001)カラマツ造林地内における広葉樹の更新―埋土種子の構成.112回日林学術講:507
  26. 大萱直花・石橋整司(2000)景観認識の分析をもとにした森林の保健休養機能評価法の開発.森林計画誌34:35-50
  27. 石橋整司(2000)誰のための「林業技術」か.林業経済617:2-8
  28. 山津理香・石橋整司(2000)小規模演習林における施業計画作成手法に関する研究(第2報)線形計画法を利用した長期計画の作成.森林環境資源科学38:145~156
  29. 藤重満吏子・石橋整司(2000):森林管理計画のための野生動物の個体数推定法に関する研究(Ⅱ)野ネズミ個体群生息密度と生息環境の分析.111回日林学術講:42
  30. Mex Peki, M. and Ishibashi, S. (2000) Classification of Forest Type of Logged-over Natural Forest in Papua New Guinea.Trans. Jpn. For. Soc. 111th Annual Meeting:68-69
  31. 福田未来・石橋整司(2000)大規模森林風倒被害の要因解析と風害危険度評価マップの作成.111回日林学術講:467-468
  32. 石橋整司・北原裕子(2000)平成3年19号台風被害にみる大規模森林災害後の復旧過程について.111回日林学術講:469-470
  33. 野口麻穂子・石橋整司(2000)北関東の広葉樹再生林における稚幼樹現存量の季節変化.111回日林学術講:510-511
  34. 坂東紀子・石橋整司(2000)システムダイナミックスを用いた戦後日本における木材需給構造の変化の分析.111回日林学術講:524-525
  35. 松井章二・石橋整司(2000)散策利用を目的とした森林の管理手法―好まれる景観と施業.111回日林学術講:531-532
  36. 石橋整司(2000)広葉樹を生かした森づくり.埼玉自治600(平成12年8月号):32-34
  37. 大萱直花・石橋整司(1999)都市近郊森林レクリエーション地域来訪者の意識と行動.森林環境資源科学37:35-51
  38. 石橋整司・西條 晃・笹川裕史(1999)木曽ヒノキ複層林成長試験地にみる複層林化直後の林分構造と成長.森林計画誌32:25-30
  39. 西上 愛・石橋整司(1999)北関東における広葉樹再生林の林床植生―林床空間の階層構造と稚樹の現存状態.110回日林学術講1:443-444
  40. 藤重満吏子・石橋整司(1999):森林管理計画のための野生動物の個体数推定法に関する研究(Ⅰ)地形と林況情報からみた野ネズミの個体数推定.110回日林学術講2:883-884
  41. Mex Peki, M. and Ishibashi, S. (1999) Stand Structure of Logged Over Natural Forest in Papua New Guinea.Trans. Jpn. For. Soc. 110th Annual Meeting2:908-909
  42. 祖父江元希・石橋整司(1999)日本における林業経営の現状と将来性(Ⅲ)シミュレーションによる路網の有効性の検討.110回日林学術講2:920-921
  43. 秋広敬恵・石橋整司・上野洋二郎(1999)「市民の森」の管理・利用における住民参加―経済社会における位置付けと千葉県我孫子市の事例.110回日林学術講2:925-926
  44. 坪井千香子・石橋整司(1999)古典文献からみた人間社会における森林の位置づけ―日本とドイツとの比較.110回日林学術講2:927-928
  45. 生原喜久雄・石橋整司・岸 洋一(1999)農学部キャンパス内の緑の変遷と樹木による炭素蓄積量.(平成10年度教育改善推進費(学長裁量経費):「循環型社会を構築するための生活廃棄物処理システムの確立」調査・研究報告書(第6章)).東京農工大学,東京:35-48
  46. 石橋整司(1999)緑の回廊構想と森林の総合利用(平成10年度国土総合開発事業調整費:首都圏の自然・緑地等の再生に係わる総合的推進調査[緑の回廊構想策定調査]報告書(第4章第4節)).林野庁,東京:110-132
  47. 石橋整司(1998)年輪―過去からの贈り物(特集「年輪はかたる」).森林科学23:26-29
  48. 石橋整司(1998)都市域の拡大による森林の都市緑地化に関する研究.東京農工大学後援会平成8.9年度教育研究援助事業実施報告書:4
  49. 橋整司(1998)森林の総合的活用と生物多様性保全(平成9年度国土総合開発事業調整費:首都圏の自然・緑地等の再生に係わる総合的推進調査[緑の回廊構想策定調査]報告書(第2章第2節)).林野庁,東京:177-180

●著書

  1. 石橋整司(2002)森林の休養レクリエーション利用(「緑の環境設計」編集委員会編:緑の環境設計).NGT出版,東京:679-689
  2. 石橋整司(1998)統計・資料に当たる(日本林業技術協会編:森を調べる50の方法(第4節)).日本林業技術協会,東京:24-27
  3. 石橋整司(1998)出版物から得られる情報(日本林業技術協会編:森を調べる50の方法(第45節)).日本林業技術協会,東京:210-213
  4. 石橋整司(1998)森林生態系と人間社会(東京農工大学農学部地域生態システム学科編:地域生態システム学(第1章第3節)).朝倉書店,東京:14-17

★学位および賞
東京大学農学博士 「シミュレーションモデルに基づく天然林の林分構造の動態に関する研究」 1988年
森林計画学会賞(黒岩菊郎記念研究奨励賞) 1992年

★学会活動
森林計画学会,日本森林学会,東北森林科学会、日本生態学会,日本緑化工学会,日本気象学会,日本農業気象学会,地理情報システム学会,日本リモート・センシング学会,日本オペレーションズ・リサーチ学会,日本地理学会,日本造園学会,日本システムダイナミックス学会

★教育活動
●教養学部
「全学体験ゼミナール『秩父山地の森林を巡る』、『森林の保健休養機能』、『危険生物の知識』、「全学自由研究ゼミナール『年輪を読む』」、「総合科目D『冬の森林学』」
●農学部
「森林生態圏管理学」
●大学院
「森林生態圏管理学特論」、「森林圏生態社会学演習」
●他大学
電気通信大学「環境論」
東京造形大学「エコロジーA」

★社会貢献
●テレビ出演
「NHKスペシャル・老化」(平成11年1月3日)
●各種委員
特別天然記念物カモシカ保護対策事業通常調査指導委員
埼玉県農林総合研究センター研究等評価委員会委員
飯能・名栗エコツーリズム推進協議会委員

★ひとこと
ここ数年、山に調査に行く時間や貴重なデータを十分に解析してまとめる時間もなかなかとれなくなってきているのがちょっと残念! 何とか時間を作って研究を進め、成果を発表していきたいと思ってはいるのですが・・・。楽しいテーマがたくさんあるので何とか形にしていきたい!これが毎年の私の目標です。