教員の紹介

藤原 章雄

Fujiwara, Akio

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助教(富士癒しの森研究所/森林圏生態社会学研究室)
専門分野:森林情報学

プロフィール 
1994年 東京大学農学部林学科卒業
1996年 東京大学大学院農学生命科学研究科林学専攻修士課程修了
1997年 東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻博士課程中退
1997年 東京大学農学部附属演習林研究部助手
2000年 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林秩父演習林助手
2010年 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士演習林助教

森林と人間との関わりの中で,森林に関する情報がもつ役割は,物質的な関わりとともに,考えていかなくてはいけない重要な部分を占めています。森林に関して社会がどう考え行動するかということに影響する要因として,森林と物質的に関わることよりも,むしろ現代社会では何らかの情報の形で受け取るものが大きくなっていると考えます。しかしながらその実態については混沌としており課題がたくさん残された領域です。情報はすべて何らかのメディアを通して各個人に到達します。メディアはメッセージであるとマクルーハンが言ったように,どのようなメディアを通して情報が到達するかということが、伝わる内容そのものよりも、それを受容する人間の態度、社会を変容させるという考えがあります。そのような背景のもと,メディアの中の森林について研究をしています。研究は大きく3つの部分に分割することが出来ます。1つ目は実際の森林と情報との接点であるところの,森林の記録・計測という領域です。ここでは,従来から扱ってきた数値による計測だけでなく映像や音,さらには人間の五感による情報を扱う感性情報による森林の記録・計測に取り組んでいます。2つ目は森林情報をあつかうメディアについての研究であり,GIS,インターネット,マルチメディア,バーチャルリアリティなどのキーワードが挙げられます。近年感性情報通信について技術的な進歩が著しく,森林情報の分野でもそれらの技術を適切に応用していく研究を進めています。3つ目は情報を受け取る社会に関する研究領域です。メディアを通して森林の情報を受け取った社会はどのように反応するのか,メディアによる違いはあるのか,実際の森林との物質的なふれあいや精神的なふれあいとメディアを通したふれあいとの関係は?といった研究課題にも取り組んでいます。また,これらの領域で実証的な研究をするためのに、次世代森林情報基盤サイバーフォレストを提案しました。サイバーフォレストは、実際の森林について感性情報を含むあらゆる情報を蓄積し,それらを自由に検索再生する情報基盤であり、メディアと森林についての新しい研究の基盤となることを目指しています。

★現在の主要な研究テーマ
★研究業績
★学位および賞
★学会活動
★教育活動
★社会貢献
★ひとこと


★現在の主要な研究テーマ
「森林モニタリングビデオシステムの開発」
「次世代森林情報基盤サイバーフォレストに関する研究」
「マルチメディアを用いた仮想森林体験の社会情報学的考察」"Social informatics study on virtual forest experience with multimedia"
「サイバーフォレストの概念構築ーメディア環境における森林情報の在り方」
「ライブモニタリングシステムを用いた環境情報の共有と蓄積およびその応用」
「マルチメディアを用いた森林の記録および計測とその応用」"Multimedia recording and measuring forest and its applications"

★研究業績
研究業績データベース

★学位および賞
東京大学 博士(農学)「マルチメディア森林研究情報基盤『サイバーフォレスト』の概念構築と有効性の実証的研究」 2004.3.1 

★学会活動
日本森林学会、森林計画学会、地理情報システム学会、日本造園学会、日本野外教育学会、Association for Computing Machinery、映像情報メディア学会、環境情報学会 

★教育活動
2004冬学期,全学一般ゼミナール,教養学部1-2年「森林のデジタル化とフィールドワーク」
2005夏学期,全学自由研究ゼミナール,教養学部1-2年「デジタルビデオ森林映像製作-夏学期新緑編-」

★社会貢献
●講演など
秩父学セミナー一般教養講座講師「秩父演習林のデジタル記録」,2005年5月28日
●テレビ出演
BS朝日「森と人との交響曲」2002年6月1日放送
●各種委員等
大滝村源流まつりシンポジウム「源流を語る会」コーディネーター(2001年10月27日) 

★ひとこと
身近な森林についていろんなことを知りたいと思ったら,森林をよく知っている専門家と一緒に現地にいって話を聞くことが手っ取り早いのですが,インターネットやマルチメディアなどの情報技術を活用して,現地に行かなくても気軽に森林の情報に触れられる機会を提供することが重要だと考えています。具体的には,サラウンド音とビデオによるリアルな森林環境の記録・再生,GISを使った森林に関する知識の集積,インターネットを使った森林情報の公開などに取り組んでいます。TV,映画,出版,インターネットなどメディアを通した森林体験と現地での森林体験との関係に興味があります。
演習林で森林とメディアと人との関係とそれらに関わる技術について研究をしたい学生さんを歓迎しています。全く新しい学問分野でもあり,チャレンジ精神の旺盛な学生さん,ぜひいらっしゃいませ!