◆2005年 富士演習林ニュース◆


1.森圏管理学実験が行われました(2005/05/14-15)

樹木学実習中の学生達 プロット調査の測量をする学生達
成長錐を使っての年輪コアの採取

東京大学農学部フィールド科学専修の森圏管理学実験が行われ、6名の学生さんと3名の先生方が富士演習林で2日間の実習を行いました。樹木学実習、プロット調査、年輪コア採取、ミズナラのサンプリングと盛りだくさんの内容でしたが、お天気も良く、学生さん達はがんばっていました。


2.富士演習林 i-モードサイトができました(2005/06/01)

アドレスは

http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/fuji/imode/

です。
ご利用ください。

3.環境設計演習が開催されました(2005/07/07-08)

 7月7日と8日の2日間にわたって、東京大学農学部森林科学専攻の環境設計演習が行われました。教員3名と学生11名が来演し、初日は富士演習林スタッフによって現地で自然環境の解説、夜には演習の一環として作成された農学部1号館の中庭の模型のプレゼンテーション、2日目は富士演習林の湖畔広場等の遊び場のイメージ図の作成が行われました。キャンパスでは味わえない自然を満喫し、学生たちは中身のあるフィールド演習となったようです。


4.湯浴みするトビ?(2005/07/14)

 6月半ばに東大演習林鳥類研究会メンバーによる富士演習林長類調査が行われました。その折りに調査にあたっていたメンバーの一人が猛禽類の繁殖巣を発見したのですが、よく見ると巣から何か黄色っぽい布のようなものが・・・どうも、タオルのようでした。発見したメンバーは「まさか『紅富士の湯(山中湖村にある温泉です)』に湯浴みに行っているわけではあるまいに」と???。
 人家近くにいて人間の使うものを巣材に利用する猛禽類となると、ほぼトビに間違いないとは思われるとのこと。これまでにも、産座に「軍手」を利用したトビの巣はみたことがあったがタオルをかけた巣というのは初めてだと、調査メンバー一同、口をあんぐりだったそうです。雛も確認できたということですから無事巣立ってくれるといいですね。


5.新しい樹木名板を設置しました(2005/09/02)

8月に入り1林班と3林班に新しい樹木名板を設置しました。今回設置した樹木名板は木製で歩道に沿って富士演習林の代表的な樹種100種あまりの名前が表示されています。

 


6.QRコードによる森林解説を始めました(2005/10/19)

1林班の歩道沿いにQRコードを設置しました。バーコードリーダー付きの携帯電話で読み取ったアドレスに接続すると、森林や樹木についての解説を見ることができます。景観をできるだけ壊さないように配慮した森林解説の試みです。いろいろな解説がありますので、ぜひお試し下さい。

 


7.80周年記念行事が始まりました(2005/10/19)

10月19日から富士演習林の80周年記念行事が始まりました。初日の19日は学生ガイドによるガイドウォークが行われ、2つのコースに16名の方が参加されました。

   
植物観察をする『オリジナル図鑑コース』の参加者   間伐体験中の『森の管理人コース』の参加者

8.創設80周年記念行事が無事終了(2005/10/31)

 10月19日から24日にかけての6日間にわたり、富士演習林創設80周年を記念してさまざまな行事が行われました。

 初日の19日から23日の日曜日にかけて開催された東京大学の学生によるガイドウォークには延べ74名の参加者がありました。参加者達は「オリジナル図鑑コース」、「森の管理人コース」、「クラフトコース」の3つのコースに分かれ、約2時間の森の散策を楽しんでいました。なかには、1回だけでは物足りないと複数のコースに参加する方もいました。

 22日と23日には、おそらく東京大学の演習林としては初めてのオリエンテーリング大会が開催されました。山梨県と埼玉県のオリエンテーリング協会にご協力いただき、お天気に恵まれた日曜日の競技オリエンテーリング大会には106名の参加者を迎えることができました。土曜日の親子オリエンテーリング大会はあいにくの小雨模様で参加者は5名にとどまりましたが、全員が3つのステージを完走されました。
競技オリエンテーリング大会の成績表・プログラムはこちらから

 最終日の24日は午前中に會田研究科長、高村山中湖村村長、木村山梨県林務長、河野運動会理事長など多くの来賓を迎えて記念の式典が行われました。會田研究科長からは「演習林を取り巻く状況は厳しいが存在価値を一段と高めて100周年をめざしてがんばってほしい」との激励の挨拶をいただき、富士演習林スタッフ一同、地元や運動会との連携をより活性化しながらさらなる発展を、との思いを強くしました。

 24日の午後に山中湖村情報創造館で行われた記念講演会では、3人の講師から富士演習林を取り巻く森林、人、そして富士演習林の将来像についての講演がありました。30名あまりの一般参加者を含む50名の聴衆が集まり、一連の記念行事の最後を飾る企画となりました。

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ガイドウォーク オリエンテーリング
記念式典 記念講演会

9.全学自由ゼミナールで教養学部の1、2年生が来演しました(2005/12/3-4)

  12月3日から4日にかけて教養学部の全学自由ゼミナール「年輪を読む」が富士演習林で行われ、11名の学生が参加しました。

 3日(土)は樹幹解析用の円板と成長錐による年輪コアの採取を行い、夜には樹幹解析図の作成を行いました。また、4日(日)は朝から富士演習林内を歩きながら森林の観察をしました。

 4日は雪もちらつく天気でしたが、学生さん達は寒さを実感しながら、鋸でモミの木を伐倒したり年輪の数を数えたりと初めての体験に取り組んでいました。

直径の測定
   
成長錐を使った年輪コアの採取 その1
   
成長錐を使った年輪コアの採取 その2
夜の年輪測定風景
森林観察のあとの焚火
    
最後は雪もちらつきました
    

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