「森林認証・地域材認証と森林管理・木材利用に関するワークショップ」

2006/4/21に森林認証・地域材認証と森林管理・木材利用に関するワークショップが80名もの参加者を
集めて開催されました。

森林認証あるいは地域材認証をテーマに、木材生産地域の活性化、生産者から消費者までのつながり、
地域ひいては日本・世界の森林環境問題との関わり、今後どのように認証制度を普及・発展させるのか等
について熱い議論が展開されました。

そして最後に参加者全員で「森林認証ワークショップ宣言」を採択して閉会となりました。

会場は、ほぼ満員でした。 白石則彦 教授による講演
原田敏之 氏による講演 座談会の様子

日時: 2006年4月21日(金) 13:30〜17:00
会場: パルティせと (名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅前) 4階 マルチメディアルーム
主催: 東京大学 愛知演習林
共催: 日本学術振興会 人文社会科学振興プロジェクト「青の革命と水の
     ガバナンス」研究グループ
後援: NPO法人緑の列島ネットワーク・あいちの木で家をつくる会・
     矢作川水系森林ボランティア協議会・伊勢三河湾流域ネットワーク・
     瀬戸市(申請中)・豊田市(申請中)・豊田森林組合(申請中)

開催の趣旨:
 2000年以降、FSC、PEFCなどグローバルスタンダードの森林認証を取得する
森林所有・経営者が日本でも増えてきています。2003年には日本独自の
森林認証制度であるSGECが創設されました。
 一方、地産地消、産直住宅、ウッドマイレージなどの運動を契機として県産材
認証、地域・流域材認証を創設する動きも最近加速しています。 多くの森林
所有者が森林管理に無関心で、放置林が増えつつある現状の打開に向けて、
森林認証や地域材認証への期待が高まってきています。
 このような期待に応えるためには、理念の構築のみならず、その実践に向けた
先進的な行政・所有者・事業者・市民・研究者・ボランティア等の協働が必要となります。
 本ワークショップは、このような協働が今後具体的に取り組まれることが期待
される地域に関係者が集い、意見交換することにより、理念を共有すると同時に、
今後どのように実践的取組みを進めていけばよいのかを議論することを目的として
開催します。

内容:   司会: 蔵治光一郎 (東大・愛知演習林 講師)
【講演】 白石 則彦 (東大・農学生命科学研究科森林科学専攻 教授)
「森林認証を通した地域森林管理の活性化試案」
地域の林業振興という川上側の期待と,地元材を安定して供給して欲しい川下業界の
期待,さらに流域の森林の公益的機能を確保して欲しいという市民の期待,これらを
森林認証を通じて高次元に調和させるための地域森林管理の枠組みについて
お話しいただきました。

【地域からの話題提供】 原田 敏之 (NPO法人・穂の国森づくりの会 事務局長)
「ローカル版 手づくり認証システムづくりの運動」
愛知県豊川流域における「東三河環境認証材認証制度」についてご紹介いただきました。

【座談会】 「今、なぜ認証林からの材か」
大浦 由美 (名古屋大・大学院生命農学研究科 講師)
大江 忍 (NPO法人・緑の列島ネットワーク 理事長)
小原 公輝 (大阪・輝建設 代表)
高田 直俊 ((社)大阪自然環境保全協会 会長)
速水 亨 (三重・速水林業 代表)




東大愛知演習林赤津研究林視察

日時: 2006年4月22日(土) 9:00〜12:00
集合: 東大愛知演習林 赤津宿泊施設 現地集合