松山市水源の森基金
1:基金設立の経緯
松山市の水源かん養林事業は、石手川ダムの水源保全を図る目的で1992年度から取り組ん
でいる。石手川ダムは、松山市の主要な水源であり、市街地に近いこと、また1996年には石手
川沿いを通る国道317号の前面開通を控えていたことから、水質汚濁が懸念さえていた。
そこで、開発が予想される山林を先行して取得すれば、開発を抑制することができること、また
森林整備をすることにより、質・量の面から水源保全を図ることができるとかんがえ、水源かん養
林事業を開始した。
行政の取り組みは、市民の共感を得ることになり、1993年に事業に役立ててほしいという消費者
団体から寄附金が寄せられた。それ以後、様々な人々から寄附金が寄せられるようになり、寄附金
の受け入れを明確にするとともに、使用目的を明確化することが必要になった。
そして、この事業を長期的に進めるための財源的な裏づけなるものとして、1999年に基金が設置
された。
(アンケート回答資料より)